Story
サークル、米当局から銀行設立の最終承認受け株価急騰

Summary
ステーブルコインUSDCを発行するサークルが、米通貨監督庁から国法デジタル通貨信託銀行の設立に関する最終承認を取得。この規制上の進展を好感し、同社株は13%以上急騰した。
ステーブルコインUSDCの主要発行元であるサークル・インターネット・グループ(CRCL)の株価が、米通貨監督庁(OCC)から国法デジタル通貨信託銀行の設立に関する最終承認を得たと発表したことを受け、午前の取引で13.3%急騰した。この連邦レベルでの規制上の重要な節目は、同社のデジタル資産事業が伝統的な金融システムの監督下に入ることを意味し、投資家から高く評価された。
OCCからの最終承認
サークルは、OCCから「ファースト・ナショナル・デジタル・カレンシー・バンク(First National Digital Currency Bank, N.A.)」の設立に関する最終承認を取得した。この新銀行は「サークル・ナショナル・トラスト」の名称で運営される。
この承認により、サークルのデジタル資産カストディ(保管・管理)事業は、国法銀行の主要な監督機関であるOCCの直接的な監督下に置かれることになる。同社のジェレミー・アレールCEOは、国法デジタル通貨信託銀行の設立が「最高水準の信頼とコンプライアンスに対するサークルの長年のコミットメントを深化させるものだ」と述べた。同社は2025年6月に最初の申請書を提出し、同年12月に条件付き承認を得ていた。
市場への影響と背景
このニュースは、同社固有の強力な買い材料となった。主要株価指数がほぼ横ばいで推移する中、サークル株は前日終値の63.01ドルから一時72.86ドルまで上昇した。連邦銀行免許の取得は、同社のステーブルコイン・インフラを規制された金融システムに深く組み込むための具体的な一歩と見なされている。
Adこの発表は、競合他社が6月下旬に新たなステーブルコインを立ち上げたことで高まっていた競争圧力に対する、部分的な相殺材料ともなった。投資家は、サークルが規制の枠組みの中で信頼性を高めたことを好感し、買い注文を膨らませた。
アナリストの慎重な見方
一方で、アナリストの反応はまちまちだ。みずほ証券は、投資判断を「中立」、目標株価を85ドルで据え置いた。同行は、USDCの時価総額が2026年3月以降、減少傾向にあることを指摘し、市場の熱狂は過剰であるとの見方を示している。
今回のOCCによる承認は、サークルの信頼性を大きく向上させるものであるが、ステーブルコイン市場全体の動向や競争環境も引き続き注視する必要がある。