Story
フィンテック大手チャイム、米ストライド銀行を5.9億ドルで買収へ 株価は急騰

フィンテック大手のチャイムは8日、全国規模の銀行免許を持つストライド銀行(Stride Bank)を現金5億9000万ドルで買収することで合意したと発表した。この買収は、チャイムが主要な銀行インフラを内製化し、融資事業の拡大を図る戦略の一環であり、発表を受けて同社の株価は時間外取引で10%近く急騰した。
買収の概要と戦略的意義
チャイムの発表によると、この全額現金による取引は2027年上半期に完了する見込み。買収により、1億ドルを超える純シナジー効果が見込まれている。
チャイムは声明で、「ストライド銀行の買収は、デノボ(新規)の銀行免許を追求するよりも、完全な銀行機能を保有するためのより迅速で実績のある道筋を提供する」と説明した。これにより、同社は従来の提携モデルから脱却し、銀行業務を直接管理することが可能になる。
市場の反応と業績見通し
この戦略的な動きは市場で好感された。今年に入り既に28%以上上昇していたチャイムの株価は、買収発表後の時間外取引でさらに10%近く上昇した。
Adまた、チャイムは同日、通期の収益見通しを上方修正。従来予想の25~26%増から、26~27%増へと引き上げた。この買収に関する財務アドバイザーは、チャイム側をモルガン・スタンレーが、ストライド銀行側をパイパー・サンドラーが務める。
今後の計画
オクラホマ州イーニッドに拠点を置くストライド銀行は1913年に設立され、7年以上にわたりチャイムの提携銀行としてサービスを提供してきた。チャイムは買収完了後、ストライド銀行のバランスシートを管理し、当面は総資産を100億ドル未満に維持する方針を示している。
サンフランシスコに本社を置くチャイムは、モバイルファーストの金融商品を強みに若年層の顧客基盤を拡大してきた。今回の買収は、同社がより包括的な金融サービスを提供する上での重要な一歩となる。