Story
セルシティ株が上昇、JPモルガンが「オーバーウエート」でカバレッジ開始

Summary
バイオテクノロジー企業のセルシティ株が時間外取引で上昇。JPモルガンが乳がん治療薬「レブトーパイク」の商業的可能性を評価し、強気の投資判断でカバレッジを開始したことが材料視された。
バイオテクノロジー企業セルシティ(Celcuity)の株価が17日の時間外取引で上昇した。大手証券JPモルガンが同社株の投資判断を「オーバーウエート」で開始し、乳がん治療薬の将来性を高く評価したことが好感された。
JPモルガンの高評価
JPモルガンはセルシティのカバレッジを「オーバーウエート」、目標株価を157ドルとして開始した。同行は、開発中の治療薬「レブトーパイク」(一般名:ゲダトリシブ)が、PIK3CA遺伝子変異のないHR陽性/HER2陰性の局所進行性または転移性乳がんの二次治療薬として、長期的な商業的可能性を秘めていると指摘している。
同行のレポートによると、レブトーパイクの製品上市は2026年第3四半期後半になると予想されている。また、同行の売上高予測は現在の市場コンセンサスよりも保守的であるものの、その点は既に株価に織り込まれているとの見方を示した。
アナリストの強気な見方と開発の進展
JPモルガンによるカバレッジ開始以前から、他のアナリストもセルシティに対して強気な見方を示している。各社の目標株価は以下の通り。
Ad- グッゲンハイム:175ドル
- シチズンズJMP:177ドル
- H.C.ウェインライト:155ドル
さらに、セルシティは2026年8月下旬、レブトーパイクの適用対象をPIK3CA遺伝子変異陽性の患者にも拡大するため、米食品医薬品局(FDA)に医薬品一部変更承認申請(sNDA)を提出した。この申請が承認されれば、同薬の対象患者層が大幅に拡大し、収益ポテンシャルがさらに高まる可能性がある。
市場環境も追い風に
当日の株式市場全体が堅調に推移していることも、セルシティ株の上昇を後押ししている。S&P500種株価指数が1.3%高、ダウ工業株30種平均が1.3%高となるなど、市場ではリスク選好ムードが広がっており、特にグロース株やヘルスケア関連銘柄への買い意欲が強い。こうした良好な市場環境が、JPモルガンによるポジティブな材料への反応を増幅させる形となった。セルシティの株価は前日終値の82.58ドルから85ドルに向けて上昇している。