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カナダドル下落、米インフレと貿易摩擦を嫌気

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カナダドルが水曜日の取引で対米ドルで下落した。根強い米国のインフレ圧力と、米国との貿易摩擦の激化がカナダドルへの売り圧力となり、相場を押し下げた。
米インフレとFRBの利上げ観測
外国為替市場でドル高・カナダドル安が進行し、USD/CADは一時1.3893カナダドルまで上昇、8月19日以来の安値を付けた。最終的には0.27%高の1.3876カナダドル近辺で推移した。
下落の引き金となったのは、米国で発表された7月の個人消費支出(PCE)物価指数だ。総合指数は前年同月比3.7%の上昇と市場予想(3.6%)を上回り、コア指数も3.3%と高止まりした。この結果は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために追加利上げに踏み切るとの観測を強め、米ドルを押し上げる要因となった。
激化する米加貿易摩擦
Ad同時に、カナダと米国の間の貿易を巡る対立もカナダドルの重石となっている。米国がカナダからの輸入品に50%の関税を課したことを受け、カナダ政府は報復措置を発表した。
- 報復関税: カナダは米国製品に対し、総額約276億カナダドル(約200億米ドル)規模の報復関税を課す。対象は700品目以上にのぼり、9月8日に発動予定。
- 強硬な姿勢: トランプ米大統領は水曜日、「カナダにもうこのようなことはできないと教える時が来た」と発言し、両国間の交渉再開を巡る不透明感を一層強めた。
市場への影響
現在の市場環境は、カナダドルにとって「二重の逆風」となっている。FRBの利上げ期待が米ドルの魅力を高める一方で、最大の貿易相手国である米国との関係悪化がカナダ経済への懸念を招いているためだ。投資家は、主要な輸出品である原油価格の動向も、カナダドルの方向性を見極める上で注視している。