Story
ビットコイン、6万4000ドル下で膠着 米インフレ鈍化も上値重い展開

米国のインフレ指標が落ち着きを見せたにもかかわらず、ビットコインは木曜日、6万4000ドルを下回る水準で膠着状態が続いた。市場の利上げに対する懸念は和らいだものの、暗号資産市場の本格的な反発を促すには至っていない。
Investing.comのデータによると、時価総額最大の暗号資産であるビットコインは、米東部時間午前9時48分(日本時間午後10時48分)時点で6万3841.2ドルとほぼ横ばいで取引されている。価格は依然として6万3000ドルから6万5000ドルのレンジ内に留まっており、6万5000ドルの主要なレジスタンスラインを突破できずにいる。
米インフレ指標は利上げ懸念を後退
今週発表された米国のインフレ関連データは、物価上昇圧力が緩和しつつあることを示した。米国労働省が発表した7月の生産者物価指数(PPI)は前月比で横ばいとなり、市場予想の0.2%上昇を下回った。前年同月比では4.7%の上昇となり、こちらも予想(4.9%)を下回る結果となった。
これに先立ち水曜日に発表された7月の消費者物価指数(CPI)も、総合・コア指数ともに市場予想と一致する伸びに留まった。一連のデータを受け、CME FedWatchツールによると、市場が織り込む9月の米連邦準備制度理事会(FRB)による金利据え置きの確率は3分の2を超えている。
市場の反応は限定的、複数の懸念材料が重しに
しかし、インフレの鈍化は金融市場にとって持続的な上昇の起爆剤とはならなかった。投資家は、FRBが金融引き締めを停止するとの見方を確固たるものにするため、今後の経済指標をさらに見極めたいと考えている。
Ad地政学リスクも市場の重しとなっている。ホルムズ海峡を巡る米国とイランの緊張に関する交渉は停滞しており、不透明感が残る。また、市場参加者の注目は、今月下旬に開催されるFRBの年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」に移りつつあり、政策担当者から長期的な金利の方向性に関する新たなシグナルが発せられるかどうかが焦点となる。
機関投資家の需要は一定の下支えとなっているものの、米国の現物ビットコインETFへの資金流入はまちまちな状況が続いている。
アルトコイン市場も軟調
暗号資産市場全体に慎重なムードが広がる中、主要なアルトコインも木曜日は狭いレンジでの取引となった。
- イーサリアム(ETH): 0.5%下落し、1,893.22ドルで推移。
- XRP: 0.8%下落し、1.007ドル。
- ソラナ(Solana) と カルダノ(Cardano): 小幅な値動きに留まった。
- ドージコイン(Dogecoin): 0.5%下落した。