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ビットコイン7万9000ドル台回復、ZキャッシュETFへの資金流入が支援材料 FRB利上げ懸念と原油高が上値抑制

9日の暗号資産(仮想通貨)市場で、ビットコインは前日の下落から反発し、7万9000ドル台を回復した。暗号資産関連の上場投資商品(ETP)への関心が再び高まっていることが支援材料となったが、米国の利上げ観測や原油価格の急騰がリスクセンチメントを圧迫し、上昇幅は限定的となっている。
Investing.comのデータによると、ビットコインは日本時間9日午前11時15分時点で1%高の7万9111.2ドルで取引されている。前日には一時7万7600ドル付近まで下落していた。
ZキャッシュETFへの資金流入が追い風
市場では、特にZキャッシュ(ZEC)の価格上昇が注目されている。8月25日にニューヨーク証券取引所Arcaに上場したグレースケール社のZキャッシュ現物ETFは、取引開始から約2週間で運用資産が5億ドルを突破した。
このETFは、Zキャッシュの現物に連動する初の上場投資商品であり、機関投資家がZキャッシュへ投資する新たな道を開いた形だ。こうした暗号資産ETPへの継続的な資金流入が、市場全体の下支え要因となっている。
FRBの利上げ懸念と原油高が重し
一方で、マクロ経済のリスクがビットコインの上値を抑制している。先週発表された米国の雇用統計が市場予想を上回る力強い結果となったことを受け、投資家の間では米連邦準備制度理事会(FRB)が9月15-16日の会合で利上げに踏み切るとの観測が強まっている。市場は9月の利上げ確率を約58%織り込んでいる。
Adインフレ再燃への懸念も高まっている。中東情勢の緊迫化を背景に、ブレント原油先物価格は9日に1バレルあたり99.68ドルと、6月下旬以来の高値を付けた。原油高はインフレ圧力を高め、金融引き締めを検討する中央銀行の政策判断をより複雑にする。今週後半に発表される米国の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)が、FRBの次の一手を占う上で重要な指標となる。
投資家にとって、金利の上昇は、利息を生まないビットコインのようなリスク資産の相対的な魅力を低下させる。このため、暗号資産ETFへの関心は高いものの、ビットコインは先週付けた8万2000ドル超えの高値圏からは距離を置いたままだ。
アルトコインも全面高
9日の市場では、主要なアルトコインもビットコインに連れ高となった。主な動きは以下の通り。
- イーサリアム(ETH): 1.2%高の2,499.37ドル
- XRP: 3.5%高の1.43ドル
- ソラナ(SOL): 1.5%高
- カルダノ(ADA): 1.5%高