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ビオンテック株が急騰、肺がん治療薬の有望な第3相試験結果が好感される

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独バイオテクノロジー企業のビオンテック(BNTX)の株価が、14日の時間外取引で5.6%上昇した。同社と提携先のOncoC4が、開発中の抗がん剤「gotistobart」に関する第3相臨床試験の良好な最新データを公表したことが、投資家心理を押し上げた。
肺がん治療における重要な進展
韓国ソウルで開催された国際肺癌学会(IASLC)2026年世界肺癌会議で発表された「PRESERVE-003」試験のデータによると、既治療の扁平上皮非小細胞肺がん患者において、gotistobartは生存期間を大幅に延長した。
- gotistobartを投与された患者群の全生存期間(中央値)は18.5ヶ月だった。
- 標準治療であるドセタキセル化学療法群の10.0ヶ月を大きく上回った。
- この結果は、ハザード比0.56という統計的に有意な数値に裏付けられており、医学誌「Nature Medicine」にも同時に掲載された。
扁平上皮非小細胞肺がんは全肺がん症例の約25〜30%を占め、既存治療では生存期間が1年未満にとどまることが多く、アンメット・メディカル・ニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)が高い領域とされている。
追い風となったアナリスト評価
Adこの臨床データの発表に加え、モルガン・スタンレーが同日朝にビオンテックの投資判断を「買い」で開始または維持したことも、株価上昇の追い風となった。機関投資家による評価が、データの信頼性を裏付ける形となった。
同試験の承認申請の根拠となりうる第2ステージは現在、世界160以上の施設で被験者登録が進行中であり、今回の結果は将来の承認取得に向けた強いシグナルと受け止められている。
市場全体とは逆行する動き
ビオンテックの株価上昇は、市場全体がリスクオフムードに包まれる中で際立っている。同日の市場では、ナスダック総合指数が1.0%、S&P500種指数が0.7%、ダウ工業株30種平均が0.4%それぞれ下落しており、ビオンテックの材料がいかに強力であったかを示している。