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バイヤスドルフ株が下落、ドイツ銀行が投資判断を「売り」に引き下げ

ニベアなどのブランドで知られるドイツの消費財大手バイヤスドルフの株価が下落した。ドイツ銀行リサーチが同社の投資判断を「ホールド」から「売り」に引き下げたことが主な要因。株価は一時1.3%安の75.455ユーロを付けた。
ドイツ銀行の格下げ詳細
ドイツ銀行のアナリスト、トム・サイクス氏は、欧州の消費財セクターが市場全体に対して過去18年間で最も低いバリュエーションで取引されていると指摘。さらに、消費者の購買力が経済成長に追いつかず、セクターの収益と株価評価を継続的に圧迫するとの見方を示した。
同氏はレポートの中で、バイヤスドルフがこの逆風に「特にさらされている」と分析し、同社の利益予想を下方修正。目標株価は70ユーロで据え置いたものの、投資判断は「売り」へと引き下げた。同氏が担当する同セクターで「買い」推奨を維持しているのは、石油関連の投入コストへの依存度が低いと見なすヘンケルのみだという。
相次ぐ格下げと厳しい事業環境
Ad今回のドイツ銀行の動きは、2026年に入ってからの一連のネガティブなアナリスト評価に続くものだ。JPモルガン、RBCキャピタル、バークレイズ、ベレンベルグなどが、すでに同社の格下げや目標株価の引き下げを行っている。
投資家心理を冷え込ませているのは、外部評価だけではない。バイヤスドルフ自身が通期見通しについて、実質売上高成長率を「横ばいから微増」、営業EBITマージンを前年の14.0%を下回る水準と予測しており、これが投資家の信頼感を揺さぶっている。同社株は2026年初来で約14%下落しており、52週高値の110.15ユーロを大きく下回る水準で推移している。
市場への影響と背景
欧州の生活必需品セクターは、根強いインフレと低迷する消費者信頼感がパーソナルケア製品などへの裁量的な支出を圧迫しているため、今年に入り市場全体をアンダーパフォームしている。大手金融機関による明確な売り推奨、構造的に困難なセクターの状況、そして会社自身の慎重な見通しという複合的な要因が、バイヤスドルフ株への売り圧力となっている。