Story
新興国市場の有望株10選、成長性と割安度でInvesting.comが選出

Text size
Background
Investing.comの分析によると、妥当なバリュエーション、プラスの成長見通し、そして堅実な株主資本利益率(ROE)を兼ね備えた新興国市場の有望企業10社が特定された。このリストは投資推奨ではなく、さらなる調査のための候補リストとして位置づけられている。
選出基準と注目企業
今回の選出は、企業の収益性を示すROE、収益の伸び、そして株価の割安度を測る株価収益率(PER)などを総合的に評価したものだ。特に、成長性とバリュエーションのバランスが最も優れていると評価されたのは、中国の車載電池大手である寧徳時代新能源科技(CATL)だった。同社は39.5%という高い収益成長率と25.2%のROEを達成している。
また、インドのIT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は、株価評価が大きく低下した後でも48%という非常に高いROEを維持しており、質の高いテクノロジー銘柄として注目されている。同じくインドのインフォシスも低PERで魅力的だが、AIによる事業変革リスクや弱い業績見通しが懸念材料として挙げられている。
銘柄の分類とリスク
Investing.comは、選出された10銘柄をいくつかのカテゴリーに分類している。
Ad- 高品質・成長株: CATL、TCS、そして中国の鉱業大手である紫金鉱業集団は、優れたROE、キャッシュ創出力、利益成長が強みとされている。
- バリュー(割安)株: 韓国の起亜自動車、中国の中国海洋石油(CNOOC)、インドネシアのバンク・マンディリ、インドのHDFC銀行はPERが低い。しかし、これらの銘柄の上昇は景気サイクルや信用状況、経営実行力に左右される側面がある。
- 個別リスク: 南アフリカの通信大手MTNグループは、資本還元の可能性がありながらも、通貨リスクが重荷となっている。インフォシスはITサービス需要への慎重な見方がリスクとして指摘されている。
主要10銘柄の概要
以下は、Investing.comが選出した10銘柄と主要な指標である。
- 寧徳時代新能源科技(CATL): PER 16.4倍、理論株価までの上昇余地 55.8%、ROE 25.2%
- タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS): PER 15.9倍、上昇余地 46.4%、ROE 48.0%
- インフォシス(Infosys): PER 13.6倍、上昇余地 42.0%、ROE 32.1%
- 起亜自動車(Kia Corp): PER 7.0倍、上昇余地 40.8%、ROE 11.6%
- 中国海洋石油(CNOOC): PER 7.4倍、上昇余地 34.3%、ROE 16.8%
- 紫金鉱業集団(Zijin Mining): PER 13.1倍、上昇余地 33.1%、ROE 38.9%
- Fomento Economico(FEMSA): PER 21.9倍、上昇余地 28.7%、ROE 13.9%
- MTNグループ(MTN Group): PER 20.7倍、上昇余地 25.4%、ROE 12.9%
- バンク・マンディリ(Bank Mandiri): PER 6.4倍、上昇余地 22.6%、ROE 22.6%
- HDFC銀行(HDFC Bank): PER 14.1倍、上昇余地 20.8%、ROE 13.8%