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AMD、最新AIサーバー「Helios」の本格生産開始を発表 ー OpenAIなどが採用へ

米半導体大手AMDは、競合するNVIDIAの主力製品に対抗する第2世代AIサーバー「Helios」が本格生産に入り、数ヶ月以内に出荷を開始すると発表した。リサ・スー最高経営責任者(CEO)がサンフランシスコでの基調講演で明らかにしたもので、AIチップ市場でのシェア拡大を目指す同社の姿勢が鮮明になった。
新サーバー「Helios」の概要
「Helios」は、AMDの最新AIアクセラレーター「MI455X」と新しいCPU「Venice」を搭載したサーバー製品で、いずれも台湾積体電路製造(TSMC)が製造する。スーCEOは「Heliosは本格生産に入っている」と述べ、出荷は第3四半期末に開始される予定だと付け加えた。「顧客からのHeliosへの需要は極めて強い」としている。
AMDは、急成長するデータセンター向けチップ分野、特にAIチャットボットへの応答などで使われる「推論」コンピューティング市場でNVIDIAからのシェア獲得を狙っている。
OpenAIなど大手AI企業が採用
今回の発表で特に注目されるのは、大手AI企業からの支持だ。基調講演にはOpenAIのコンピューティング戦略担当バイスプレジデントであるサチン・カッティ氏が登壇し、同社が今年末からHeliosを大規模に導入し、2027年にかけて展開を加速させる計画を明らかにした。さらに、OpenAIはAMDの次世代AIチップ「MI500」も使用する予定だという。
AdAMDは他にも、AIラボのAnthropicやCerebras Systemsとの提携も発表しており、エコシステム全体でNVIDIAに対抗する構えを見せている。
- Anthropic: 2027年前半から最大2ギガワット分の「Instinct MI450」チップを供給する契約を発表。
- Cerebras Systems: 両社のAIサーバーを組み合わせたソリューションを提供するため提携する。
巨大市場でのNVIDIA追撃
スーCEOは、コンピューティング市場全体の規模が2025年の推定3650億ドルから、2030年までに2兆ドルに達するとの見通しを示した。そのうち、AI高速化チップが1.4兆ドル、CPUが2200億ドルを占めると予測しており、この巨大な市場機会を捉えることが同社の戦略の核となっている。
この動きに対し、市場の覇者であるNVIDIAも自社の「Vera」CPUと「Rubin」GPUに関する技術詳細を公開するなど、競争は激化している。今回の発表があった日の市場では、AMDの株価は米株式市場全体の軟調地合いもあり約4%下落したが、提携先のCerebras Systemsの株価は約10%急騰した。