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AMD、AIのAnthropicと大型契約を締結 Nvidia追撃へ

半導体大手の米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、人工知能(AI)開発スタートアップのAnthropicと、次世代AIサーバーに関する数十億ドル規模の大型契約を締結した。AI半導体市場で圧倒的なシェアを誇るNvidiaの牙城を崩すための重要な一手となる。
ウォール・ストリート・ジャーナルが最初に報じたこのニュースを受け、AMDの株価は時間外取引で一時急騰したが、その後ハイテク株全般の軟調地合いに押され、取引開始前に3%下落した。
契約の詳細
この複数年にわたる契約は、AMDにとって過去最大級のエンタープライズ向け案件となる。契約の主な内容は以下の通り。
- Anthropicは、AMDの次世代AI半導体「Instinct MI450」を搭載したサーバーを最大2ギガワット分購入する。
- 納入は2027年上半期に開始される予定。
- AMDは、主要な導入目標の達成に応じて、Anthropicに最大50億ドルを直接投資する。これはAMDによる同社への初の直接出資となる。
AMDのリサ・スーCEOは「我々は彼らのインフラの主要な部分を担うことを強く望んできた」と述べ、両社の技術チームが数ヶ月にわたり水面下で協力してきたことを明らかにした。
Ad市場への影響と背景
今回の契約は、供給が逼迫するAI半導体市場において、Anthropicが重要な計算能力を確保することを意味する。同社は現在、GoogleのTPU、AmazonのTrainium、そしてNvidiaのGPUを組み合わせてAIモデルの学習や推論を行っている。新たな契約の下、Anthropicは自社のデータセンターにAMD製半導体を直接導入するほか、大手クラウド事業者などを通じても追加の処理能力をリースする。
スーCEOは「ある朝起きて『明日1ギガワットの計算能力が欲しい』と言っても手に入るものではない。12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月前から計画する必要がある」と述べ、大規模なインフラ構築には長期的な計画が不可欠であると強調した。
関係者によると、AMDはAnthropicの将来的なデータセンターリース費用に対する金融支援を提供する選択肢も検討しているという。これは、最先端AIモデル開発に伴う莫大なインフラ費用を賄うため、半導体メーカーがAIスタートアップを支援する業界の新たな潮流を反映している。