Story
エアバスA350、24時間超の試験飛行に成功 カンタス航空の超長距離路線計画に向けた節目

Summary
エアバスは、カンタス航空の「プロジェクト・サンライズ」向けに開発中のA350型機が、24時間を超える無着陸試験飛行を完了したと発表した。この成功は、オーストラリアと欧州を結ぶ世界最長の商業路線開設に向けた重要な一歩となる。
エアバスは、オーストラリアのメルボルンからフランスのトゥールーズまで、24時間以上におよぶ無着陸の試験飛行を完了した。この飛行は、カンタス航空が計画する世界最長の商業路線「プロジェクト・サンライズ」に向けた重要な節目であり、超長距離旅客輸送の新たな可能性を示すものとなる。
試験飛行の詳細
エアバスによると、特別仕様のA350-1000ULR型機は、火曜日に同社の工場があるトゥールーズに着陸するまで、24時間24分にわたって飛行を続けた。総飛行距離は23,075km(14,338マイル)に達したという。
この飛行は一般からも高い関心を集めた。航空機追跡サービスFlightradar24によれば、カナダ上空を経由する同機の飛行経路は、360万人以上が追跡。2024年のエリザベス女王2世の棺を運んだフライトに次いで、同サービス史上2番目に多く追跡されたフライトとなった。
「プロジェクト・サンライズ」への影響
今回の試験飛行は、カンタス航空が目指す「プロジェクト・サンライズ」の実現に向けた大きな前進を意味する。同プロジェクトは、オーストラリア東海岸とロンドンやニューヨークといった主要都市を無着陸で結ぶことを目的としている。
Adカンタス航空は、この超長距離路線のために、特別に改造されたA350-1000ULR型機を12機発注済み。従来は5日を要した「カンガルールート」と呼ばれるロンドンへの旅を、天候に応じて19時間から21時間の単一フライトに短縮することを目指している。
今後の展望と機体仕様
この特別仕様機は、20,000リットルの追加燃料タンクを搭載し、乗客238人を乗せることが可能。初号機の納入は2027年4月を予定しており、カンタス航空は2027年10月からシドニー-ロンドン間の毎日運航を開始する計画だ。
今回の飛行は、2005年にボーイング777-200LR型機が記録した香港からロンドンまでの22時間42分、21,601.7kmという記録を上回るものとなる。航空機メーカー間の技術開発競争が、長距離旅行の利便性をさらに高めることが期待される。