Story
アデコ株が急騰、BNPパリバが投資判断を「アウトパフォーム」に格上げ

Summary
人材サービス大手アデコ・グループの株価が急騰した。BNPパリバ・エクサンが同社の投資判断を引き上げ、目標株価を大幅に上方修正したことが好感された。
人材サービス世界大手のアデコ・グループ(ADEN)の株価が17日の取引で急騰した。BNPパリバ・エクサンが、最近の株価低迷は買いの好機であるとの見方を示し、同社の投資判断と目標株価を大幅に引き上げたことが買い材料となった。
BNPパリバによる強気の評価
BNPパリバ・エクサンは、アデコの投資判断を従来の「中立(Neutral)」から「アウトパフォーム(Outperform)」に引き上げた。併せて、目標株価も従来のCHF 27.00からCHF 34.00へと大幅に上方修正した。
同行は、投資家が周期的な粗利益率の軟化を構造的な問題と混同していると分析。この逆風は、事業構成が正常化するにつれて今後数四半期で大幅に緩和されると予想しており、最近の株価下落は構造的な悪化ではなく、買いの好機であるとの見解を示した。
アナリストのセンチメント改善
この格上げは、すでに好転し始めていたアナリストのセンチメントをさらに強固にするものだ。約1週間前には、ドイツ銀行がアデコの投資判断を「ホールド(Hold)」から「買い(Buy)」に引き上げていた(目標株価はCHF 22)。
Ad相次ぐ投資判断の引き上げ、特にBNPパリバによるより積極的な目標株価の設定が、5月の第1四半期決算が嫌気されて以来、下落基調にあった同社株への投資妙味を再評価させるきっかけとなった。
市場の反応と背景
このニュースを受け、アデコ株は一時5.0%近く上昇し、CHF 20.30で取引された。同株は52週安値(CHF 14.54)近辺で推移していたが、今回の急騰で底打ち感が出ている。
当日は米国株式市場が下落し、スイス市場全体もほぼ横ばいであったほか、同業のランスタッドやマンパワーグループから特に材料は発表されていなかった。このことから、今回の株価上昇はアデコ固有の要因によるものであることが示された。市場は、継続的な業績悪化懸念から回復シナリオへと視点を移し始めている可能性がある。