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アセリノックス株が急騰、上半期の大幅な黒字転換を好感

スペインのステンレス鋼大手アセリノックス(マドリード証券取引所:ACX)の株価が24日、前日比7.8%高の17.74ユーロで取引を終えた。取引時間中には一時18.105ユーロまで上昇し、52週高値を更新した。同社が取引開始前に発表した2026年上半期決算が、市場の予想を上回る力強い業績回復を示したことが買い材料となった。
上半期決算で黒字転換を達成
アセリノックスが発表した2026年1月~6月期の決算は、前年同期の1800万ユーロの純損失から一転し、7700万ユーロの純利益を計上する大幅な黒字転換となった。このV字回復は、複数の事業改善によって支えられている。
- EBITDA(利払い・税引き・償却前利益): 前年同期比27%増と大幅に伸長した。
- 売上高: 約29.7億ユーロを記録。
- 粗鋼生産量: 前年同期比2%増の103万トンに達した。
これらの指標は、同社の事業が困難だった2025年を経て、確実な回復軌道に乗ったことを示唆している。
事業環境の改善と堅調な見通し
Ad業績回復の背景には、主要市場での事業環境改善がある。特に米国事業では、ヘインズ・インターナショナル社の買収統合が進み、2年目で1600万ドルを超えるシナジー効果が生まれている。また、欧州市場でも需要が段階的に回復しており、輸入圧力を抑制する新たな貿易防衛措置が追い風となった。
さらに同社は、2026年第3四半期のEBITDAが第2四半期の水準を「わずかに上回る」との見通しを示した。この前向きなガイダンスが、投資家の信頼感を一層強固なものにした。
市場の反応と今後の注目点
この日のスペイン株式市場の主要指数であるIBEX 35が小幅に下落し、同業のアペラムやオウトクンプに特段の材料が見られなかったことからも、アセリノックスの株価上昇は決算発表を起因とする個別の動きであったことが鮮明となった。
大幅な黒字転換、EBITDAの27%増、生産量の増加、そして堅調な第3四半期見通しという複合的な好材料を受け、市場は同社の構造的な収益軌道の改善を織り込み始めている。株価が52週高値を更新したことは、投資家が同社の持続的な成長ストーリーを再評価していることの表れと言えるだろう。