Story
円安に対する米国の懸念を大臣が指摘したことを受け、円相場は160円台から反発

Summary
日本の財務大臣が、米当局者が円安への懸念を表明し、介入への懸念が高まっていることを明らかにしたことを受け、円は5日間の下落に終止符を打った。一方、米ドルは引き続き、高水準の米国債利回りと米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待に支えられた。
円は金曜日、日本の財務大臣がドナルド・トランプ米大統領が円安の継続について懸念を表明したと明らかにしたことを受け、重要な1ドル=160円の水準から反落し、急騰した。
円は対ドルで0.8%上昇し、1ドル=157.72円で取引され、5日続落に終止符を打った。この上昇幅は2週間以上ぶりの大幅な上昇となったが、週間では0.7%の下落となる見込みだ。
東京、円安への懸念を表明
市場のセンチメントは、片山さつき財務大臣が記者会見で、9月22日にニューヨークで行われた高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領の会談の詳細を明らかにしたことを受けて変化した。
片山財務大臣によると、トランプ大統領は円安の継続について懸念を表明した。これに対し、高市首相は「円安は問題だ」と述べたと伝えられている。片山氏はまた、過度な為替レートの変動に対処するため、日本政府がスコット・ベッセント米財務長官と緊密に連絡を取り合っていることを確認し、協調的な市場介入の可能性について投資家の憶測が高まっている。
ドル高が引き続き主要テーマ
Ad円が反発したにもかかわらず、米ドル高は引き続き外国為替市場の主要テーマとなっている。米ドル指数は2カ月ぶりの高値付近で推移し、0.8%上昇して2週連続の上昇となる見込みだ。
ドル高の勢いは、米国債利回りの急上昇によって支えられている。10年債利回りは5.185%付近で推移し、30年債利回りは5.472%に達した。新規失業保険申請件数が19万7000件に減少するなど、一連の好調な経済指標を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が10月の会合で25ベーシスポイントの利上げを実施するとの市場の期待が高まっている。CME FedWatchツールによると、利上げ実施の確率は1週間前の50%から70%に上昇した。
ユーロ、3週連続下落へ
一方、ユーロは0.2%上昇し1.1440ドルとなったものの、週間では0.8%下落し、3週連続の下落となる見込みだ。ユーロは、米欧間の金利差拡大に加え、欧州のエネルギー埋蔵量に対する懸念から引き続き圧力を受けている。
市場参加者は、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁とイングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁の発言に注目し、今後の金融政策の方向性についてさらなる情報を得ようとしている。