Story
米国産原油が続落、イラン・オマーン協議再開でホルムズ海峡の緊張緩和に期待

Summary
イランとオマーンが主要輸送路であるホルムズ海峡の管理について協議を再開したと伝わり、供給懸念が後退したことから米国産WTI原油先物価格が続落した。
Text size
Background
イランが隣国オマーンとホルムズ海峡の管理に関する協議を再開したとの報道を受け、地政学的な緊張緩和への期待から供給懸念が後退し、米国産原油価格は26日未明のアジア時間帯の取引で続落した。
価格動向
米国産WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は、日本時間26日午前7時40分(2240 GMT)時点で、前日比1.37ドル(1.7%)安の1バレル=80.99ドルまで下落した。前日25日の取引では3.1%下落し、8月13日以来の安値で引けていた。
背景:ホルムズ海峡を巡る協議
今回の価格下落の直接的な要因は、イランがホルムズ海峡の通航管理を巡り、オマーンとの協議を再開したと発表したことだ。ロイター通信によると、ホルムズ海峡は紛争が始まる以前、世界の石油および液化天然ガス(LNG)輸送量の約5分の1を扱っていた戦略的要衝である。
Ad両国間の協議はここ数週間にわたり断続的に行われていたが、今回の再開が正式に伝わった形だ。この動きは、米国がイラン経済への圧力を強めるため制裁を拡大した直後にもたらされた。
市場への影響
ホルムズ海峡を巡る協議の再開は、地域の地政学的リスクが低下する可能性を示唆しており、原油価格に織り込まれていたリスクプレミアムの剥落につながっている。投資家の間では、同海峡の封鎖などによる世界的な供給途絶への懸念が和らぎ、売り圧力が強まった。
市場参加者は、今後の米・イラン関係および中東情勢の展開が、引き続き原油価格の重要な変動要因になるとみて注視している。