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ウエスタンデジタル株が下落、AI需要への懸念と決算前の警戒感で

Summary
半導体大手ウエスタンデジタルの株価が下落。AI関連のメモリー需要の持続性への疑念や、8月5日に予定される決算発表を前にした利益確定の動きが重しとなっている。
米ストレージ大手のウエスタンデジタル(WDC)の株価は、28日の時間外取引で4.5%下落した。AI(人工知能)主導のメモリー需要の持続性に対する新たな懸念から半導体セクター全体が売られる中、同社株にも売りが波及した。
半導体セクター全体への圧力
今回の株価下落は、複数の要因が重なった半導体セクター全体の軟調な地合いを反映している。背景にあるのは、AIブームによるメモリー需要が市場の予想よりも早く正常化するのではないかという業界調査会社の警告だ。
さらに、NvidiaがOpenAIの計算能力リースを支援するために2500億ドルの資金を保証する可能性があるとの報道も、市場の懸念を煽った。これは、サプライヤーが主要顧客に大規模な投資を行う「循環的」な資金調達への懸念を再燃させるものと受け止められている。また、週明けには中国のメモリーメーカー長鑫存儲技術(CXMT)が上海市場に上場し、株価が急騰したことを受け、競合のマイクロンテクノロジーなどの株価が下落しており、この流れがセクター全体に広がっている。
決算発表を前にしたリスク回避
ウエスタンデジタルは2026年8月5日に第4四半期および通期の決算発表を控えており、投資家はこの重要イベントを前にリスクを減らす動きを強めている。同社株は52週安値の69.30ドルから6月には800ドル近くの史上最高値まで急騰しており、利益確定売りが出やすい状況にある。
Adアナリストの目標株価も、慎重な見方で約500ドル、最も強気な予想では1,000ドル超と大きく乖離しており、現在の収益性の持続可能性について意見が分かれている。この不確実性が、決算発表を前にした利益確定の動きを加速させている。
市場の動向と今後の見通し
同業のマイクロンテクノロジーやシーゲイト・テクノロジーもここ数週間、不安定な値動きとなっている。市場全体としては、ナスダック総合指数が0.7%下落する一方、S&P 500はほぼ横ばいで推移しており、今回のウエスタンデジタル株への圧力は市場全体のマクロ的な要因よりも、セクター固有の問題であることを示唆している。
決算前のリスク回避、NAND型フラッシュメモリの価格正常化への懸念、そして2026年に大きく上昇したセクター全体での調整が重なり、ウエスタンデジタルの株価を押し下げた。一方で、同社の第3四半期の好決算や、2026年までHDDの生産が完売状態にあることなど、事業のファンダメンタルズは依然として堅調である。