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フォスロー株が急落、2026年通期業績見通しを大幅下方修正

Summary
鉄道インフラ大手の独フォスローが2026年通期の業績見通しを大幅に引き下げたことを受け、同社株は14日の取引で急落し52週来安値を更新した。地政学的な不確実性やコスト増が収益を圧迫している。
ドイツの鉄道インフラ大手フォスロー(Vossloh)の株価が14日の取引で9.8%急落し、56.20ユーロまで下落した。同社が2026年通期の業績見通しを大幅に下方修正したことが嫌気された。
業績見通しの下方修正
フォスローは、2026年通期の業績見通しについて、マクロ経済および地政学的な不確実性、一部市場での包括契約からの発注減少、プロジェクト納期の2027年への延期、顧客に完全には転嫁できない調達・物流コストの上昇などを理由に、下方修正を発表した。この修正はアナリスト予想を下回る水準であり、市場の失望を誘った。
- 売上高: 旧ガイダンスの15億6000万~16億6000万ユーロから、新ガイダンスでは15億1000万~16億1000万ユーロに引き下げ。
- EBITDA: 旧ガイダンスの2億1500万~2億3000万ユーロから、新ガイダンスでは1950万~2億1000万ユーロに引き下げ。
- EBIT: 旧ガイダンスの1億1850万~1億3100万ユーロから、新ガイダンスでは1億~1億1000万ユーロに引き下げ。
上半期の収益性悪化も重荷に
Ad同時に発表された2026年上半期の暫定決算も、株価への下押し圧力となった。売上高は前年同期の5億8260万ユーロから7億1010万ユーロへと増加したものの、EBIT(利払い・税引き前利益)は前年同期の4490万ユーロから3240万ユーロへと大幅に減少し、上半期における深刻な利益率の悪化を示唆した。
市場の反応と背景
一連の発表を受け、フォスロー株には売りが殺到し、取引時間中には52週来安値を更新した。同日のドイツ株式市場は、DAX指数が0.47%安、MDAX指数が0.65%安となるなど軟調な地合いであり、外部環境も追い風とはならなかった。
欧州市場全体では、トランプ米大統領がホルムズ海峡を通過するイランの海運に対する新たな海上封鎖を発表したことで、原油価格が1カ月ぶりの高値に急騰。世界的なサプライチェーンやコスト圧力への懸念が広がり、投資家心理を冷やしていた。企業固有の業績悪化と厳しいマクロ環境が重なり、今回の株価急落につながった。