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ボーダフォン株が急騰、仏富豪ザビエル・ニール氏が筆頭株主へ

英通信大手ボーダフォンの株価が急騰した。フランスの著名な起業家ザビエル・ニール氏の投資会社が、アブダビのEmirates Telecommunications Group(e&)からボーダフォン株を大規模に取得することが明らかになったためだ。
ニール氏、ボーダフォンの筆頭株主に
ニール氏一族が所有する投資ビークル「Vega」は、e&が保有していたボーダフォン株16.2%すべてを取得することに合意した。取引総額は約44億ポンド(約60億ドル)に上る。
- 取得価格:1株あたり約112.5ペンス
- プレミアム:前日終値に対し約14%の上乗せ
この取引により、2022年から株式を保有していたe&はボーダフォンから撤退し、ニール氏が規制当局の承認を経て同社の筆頭株主となる。ボーダフォンは、e&との関係契約が終了し、e&が指名した取締役ハテム・ドワイダル氏が即時辞任したことを確認した。
市場の反応とアナリストの見方
Adこの発表を受け、ボーダフォンの株価は一時3.8%上昇し、114.306ペンスを付け、FTSE100種総合株価指数の構成銘柄の中でトップのパフォーマンスを記録した。英国の通信セクター全体にも好影響が及び、BTグループの株価も連れ高となった。
JPモルガンのアナリスト、アキル・ダッターニ氏は、ニール氏が「受動的な投資家として知られていない」と指摘し、英国やドイツ市場でのより深い戦略的関与の可能性を示唆した。また、ドイツ銀行はボーダフォン株に対する「買い」の投資判断を維持している。
背景と今後の展望
イリアドの創業者であるニール氏は、欧州26カ国にまたがる通信投資を手掛ける著名なディールメーカーとして知られる。市場は、同氏の株主としての積極的な関与が、マルゲリータ・デッラ・ヴァッレCEOの下でリストラを進めてきたボーダフォンの企業価値を再評価するきっかけになると見ている。
アフリカ事業におけるボーダコムによるサファリコムの支配株取得や、7月27日に予定されている2026年度第2四半期決算発表も、同社株にとって短期的な追い風となる可能性がある。今回の著名投資家の参画は、長年の再建努力が新たな局面に入ることを示唆している。