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ヴェルティブ株が急伸、AI需要対応のイタリア工場拡張計画を好感

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データセンター向けインフラ大手のヴェルティブは、AI需要の急増に対応するためイタリアの冷却システム工場の生産能力を倍増させると発表。市場全体の地合い改善も追い風となり、株価は大幅に上昇した。
データセンター向けインフラおよび冷却ソリューション大手のヴェルティブ(NYSE: VRT)の株価が21日の取引で4.1%上昇した。人工知能(AI)の普及に伴う需要急増に対応するため、イタリアの製造拠点を大幅に拡張する計画を発表したことが主な材料となった。
AI需要に対応する生産能力増強
ヴェルティブは、イタリアのパドヴァ近郊にあるトニャーナの拠点で、データセンター向け冷却システムの生産能力を増強するための大規模な投資を行うと発表した。この投資により、同拠点におけるチラー(冷却装置)の生産能力を2026年末までに倍増させることを目指す。
さらに、高密度な負荷条件下での液体冷却システムの統合を検証するため、大規模な新しいテストラボを建設する計画も明らかにした。このラボは2027年初頭の完成を予定しており、AIインフラの高度化に対応する同社の技術的優位性を強化するものとみられる。
積極的な設備投資と市場の評価
今回の発表は、ヴェルティブがAIインフラ構築における重要なサプライヤーとしての地位を固めるために進めている一連の設備投資の一環である。
Ad- 2026年6月: イタリアの熱交換器専門メーカー、ThermoKey社の買収を完了。
- 2026年7月: マレーシアに23万6,000平方フィートの新製造施設を開設。
これらの動きは、同社がグローバルな生産体制を積極的に拡大していることを示しており、投資家からの評価につながっている。アナリストの投資判断も総じて強気で、最近ではベアードが「アウトパフォーム」でカバレッジを開始し、RBCも「アウトパフォーム」の評価を維持している。
市場全体の追い風も株価を後押し
当日は、より広範な市場の回復もヴェルティブ株にとって追い風となった。中東情勢を巡る停戦交渉への期待感や、好調な企業決算の序盤戦を受け、投資家心理が改善。S&P 500が0.9%、ナスダック総合指数が1.3%上昇するなど、リスク資産に資金が回帰した。
この企業固有の好材料とマクロ環境の改善が相まって、同社株は前日終値の291.67ドルを大きく上回り、一時306.45ドルの高値を付けた。市場の注目は、7月29日に予定されている2026年第2四半期決算発表に集まっている。