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米株価指数先物、小動き インフレ懸念後退も半導体株安が重し

Summary
米国の6月インフレ指標の鈍化を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が後退した。しかし、AI関連のバリュエーションを巡る懸念から半導体株が下落し、イラン情勢の緊迫化も警戒され、相場の上値は重い展開となっている。
米株価指数先物は15日夜の時間外取引で小幅に上昇した。6月のインフレ指標が市場予想を下回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げへの懸念が和らいだ。一方で、AI(人工知能)ブームで高騰した半導体セクターの調整や、中東の地政学リスクが引き続き市場の重石となっている。
東部標準時午後8時6分(日本時間16日午前9時6分)時点で、S&P500種株価指数先物は0.1%高の7,622.50ポイント、ナスダック100指数先物は0.1%高の29,721.75ポイント、ダウ平均株価先物は0.1%高の52,939.0ポイントで推移している。
利上げ観測の後退が相場を支援
15日に発表された6月の卸売物価指数(PPI)は、前日に発表された消費者物価指数(CPI)に続き、伸びが鈍化する結果となった。これらのデータは、エネルギー価格の上昇がインフレを再燃させ、FRBが7月にも利上げに踏み切るとの市場の懸念を後退させた。
FRBのケビン・ウォルシュ議長は議会証言で、2%のインフレ目標達成へのコミットメントを改めて表明したが、具体的な政策手段については明確な手がかりを示さなかった。CME FedWatchツールによると、トレーダーは今後数カ月以内の利上げ予想を後退させている。
半導体株安と地政学リスク
Ad前日の米国市場では、半導体株が相場の主な下落要因となった。AI関連需要を背景に急騰した同セクターのバリュエーション(株価評価)が持続可能かどうかの疑念が広がっている。半導体製造装置大手のASMLホールディングが決算で好調な見通しを示したものの、投資家の懸念を払拭するには至らなかった。フィラデルフィア半導体株指数は2%以上下落した。
市場の焦点は、18日に決算発表を予定している世界最大の半導体受託製造企業、TSMC(台湾積体電路製造)に移っている。同社の業績見通しは、AI関連銘柄の先行きを占う上で重要な手がかりとなる。また、米国とイランの対立激化も引き続き懸念材料となっており、原油価格を高止まりさせ、市場の不透明感を強めている。
今後の注目点
市場は当面、インフレ鈍化という好材料と、半導体セクターの調整や地政学リスクという悪材料をにらみながらの展開が続くとみられる。本格化する第2四半期決算シーズンが次の焦点となり、今週はユナイテッドヘルス・グループ、GEエアロスペース、ネットフリックス、アボット・ラボラトリーズなどの発表が予定されている。