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日本株・円が上昇、年金基金の国内投資拡大方針を好感 アジア半導体株も堅調

日本の株式・債券市場と円が金曜日に上昇した。政府が世界最大級の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などに対し、国内資産への投資配分を増やすよう促す方針であると報じられたことが背景にある。
日本市場、年金資金の国内回帰に期待
片山さつき財務大臣は、運用資産総額が2兆ドルにのぼるGPIFを含む年金基金に対し、国内金融資産への配分を増やすよう政府が奨励する計画だと述べた。現在、年金基金の海外投資へのエクスポージャーは約50%とされており、この方針転換は日本の株式や債券への大規模な資金流入につながる可能性がある。
この動きは円相場も下支えしており、ドル円相場は0.4%下落した。投資家はまた、7月21日に発表予定の政府の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)にも注目している。同方針では、AIや半導体、エネルギー分野への投資計画が示される見込みだ。
アジア市場は半導体株主導で上昇
金曜日のアジア株式市場は、ウォール街でのハイテク株高の流れを引き継ぎ、半導体関連株が主導して上昇した。韓国総合株価指数(KOSPI)は約5%急騰し、日経平均株価も上昇した。
特に注目されたのは、韓国の半導体大手SKハイニックスだ。同社は米国預託証券(ADR)の発行価格を1株あたり149ドルに設定し、過去最大級の半導体関連の株式発行で約265億ドルを調達した。ロイター通信によると、このADR募集には募集額の7倍を超える応募が殺到したという。
Ad米市場は決算シーズンを注視、先物は小動き
一方、米国の株価指数先物はまちまちな動きとなった。S&P500種株価指数先物は0.2%安、ダウ工業株30種平均先物は0.1%高で推移している。投資家は来週から本格的に始まる第2四半期決算シーズンを前に、慎重な姿勢を見せている。
バークレイズのストラテジスト、エマニュエル・カウ氏は顧客向けメモで「安定した収益ファンダメンタルズが指数のボラティリティを抑制し続けており、第2四半期決算がこれを裏付ける鍵となる」と指摘した。本日発表されるデルタ航空の決算を皮切りに、企業の業績と今後の見通しが市場の焦点となる。
原油は週間で上昇、地政学リスクが継続
商品市場では、米国とイランの間の地政学的緊張が続く中、原油価格が上昇し、週間ベースで大幅な値上がりとなる見通しだ。ブレント原油は約6%、WTI原油は約5%の週間上昇率となるペースで推移している。
一方で、原油高がインフレと金利上昇への懸念を煽り、金価格は圧迫され週間で下落する見込みだ。