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ビッグテック決算受けAI投資懸念が再燃、米国株先物は下落 原油価格の急騰も重し

23日の取引時間前に、米国の主要株価指数先物は下落した。大手ハイテク企業の決算内容が人工知能(AI)への巨額投資に対する投資家の懸念を再燃させたほか、中東情勢の緊迫化を背景とした原油価格の急騰がインフレへの警戒感を高め、相場の重しとなっている。
AI投資への懸念を招いたハイテク決算
今決算シーズンで「マグニフィセント・セブン」の先陣を切ったアルファベットとテスラの第2四半期決算は、市場の期待を上回るには至らなかった。アルファベットはクラウド事業で過去最高の成長率を記録したものの、今後の支出計画の大きさに市場の関心が移り、投資家心理を冷やした。ロイター通信によると、同社の株価は時間外取引で3.6%下落した。
一方、テスラはフリーキャッシュフローが2年以上ぶりにマイナスに転じたことが嫌気され、株価は6%下落した。これらの決算を受け、市場ではAI分野への巨額の設備投資が、高い株価評価を正当化するだけの収益に結びつくのかどうかを疑問視する見方が広がっている。来週以降に発表される他のハイテク大手の決算でも、資本支出計画が焦点となる見通しだ。
原油高と金利上昇圧力
Ad地政学リスクの高まりも市場の不透明感を強めている。イランが支援するフーシ派が紅海での活動を活発化させたことで中東情勢は新たな局面を迎え、原油供給への懸念が浮上。ブレント原油先物価格は一時1バレル98ドル台まで急騰し、6月上旬以来の高値を付けた。
原油価格の上昇はインフレ懸念を再燃させ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測を強める要因となっている。金利に敏感な米2年物国債利回りは17カ月ぶりの高水準に上昇。CMEのFedWatchツールによると、市場が織り込む7月の0.25ポイント利上げの確率は、1週間前の12%から35%に上昇した。9月の利上げ確率は55%とみられている。
市場の動向
東部時間午前6時51分(日本時間午後7時51分)時点で、ダウ平均先物は0.27%、S&P 500先物は0.27%、ナスダック100先物は0.28%それぞれ下落した。個別銘柄では、防衛大手のロッキード・マーティンが2026年の売上高・利益見通しを引き上げたことで5.4%上昇。ソフトウェア企業のサービスナウも年間売上高見通しを上方修正し、7%高となった。一方、半導体のテキサス・インスツルメンツは、堅調な収益見通しにもかかわらず4%下落した。