Story
米国、ホルムズ海峡での攻撃停止をイランに要求 高官が明かす

Summary
米政府高官は、イランに対しホルムズ海峡における船舶への攻撃を停止し、航行の自由を保証するよう公式に表明することを要求していると明らかにした。世界の原油供給の要衝における緊張が、市場の不安定要因となっている。
米政府高官は10日、イランに対し、ホルムズ海峡での船舶への攻撃を停止し、すべての航路の自由な通航を保証するよう公式に表明することを要求していると明らかにした。この要求は、中東地域での軍事的緊張が再び高まる中で行われた。
米国の具体的な要求
ロイター通信によると、米政府高官は記者団との電話会見で、イラン側からの公式声明を求めていると述べた。要求の核心は、イランがホルムズ海峡の全航路が開放されていることを認め、船舶への攻撃を停止することを公に約束することである。
ある高官は「イランがその声明を出すか、さもなければ彼らにとって良い結果にはならない」と強硬な姿勢を示した。イラン側は最近の攻撃について、国内システムの「誤った一部」によるものだとワシントンに伝えたと、別の高官は述べている。
緊張激化の背景と市場への影響
世界の石油供給の約5分の1が通過する戦略的要衝であるホルムズ海峡では、今週に入りカタールとサウジアラビアの商船タンカー3隻が攻撃を受けた。これに対し米国はイラン関連施設を攻撃し、イランも湾岸諸国の米軍施設に報復攻撃を実施したことで、トランプ米大統領は6月の停戦は終了したと宣言している。
Adこの地域の不安定化は、原油輸送ルートの安全性を脅かし、原油価格の急騰リスクを高める。そのため、ホルムズ海峡を巡る地政学的リスクは、世界の金融市場にとって重大な懸念材料となる。
交渉の行方と核問題
高官らによれば、両国間の対話はここ数日「生産的」に進んでいるという。イランのアラグチ外務次官は土曜日にオマーンを訪問し、二国間関係や地域の情勢について協議を行う予定だ。
しかし、米国の根本的な要求は、イランが保有するとされる900ポンド(約408kg)以上の高濃縮ウラン(米高官は「核の塵」と呼称)を引き渡すことにある。高官の一人は「この『核の塵』を得られなければ、イランとの合意はない」と明言しており、イランが拒否した場合は軍事的・経済的選択肢があると示唆した。