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ウクライナ、軍の新総司令官を任命―兵力不足や組織改革など課題山積

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Jul 22, 20261 min read
ウクライナ、軍の新総司令官を任命―兵力不足や組織改革など課題山積
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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は火曜日、ミハイロ・ドラパティ氏(43)を軍の新総司令官に任命したと発表した。ロシアとの戦争が5年目に入り、戦況が膠着する中で、新司令官は兵力不足の解消、指揮系統の近代化、ドローン戦争での優位性確保といった喫緊の課題に取り組むことになる。

新総司令官任命の背景

今回の任命は、ウクライナ軍が直面する困難な状況を背景に行われた。前任のオレクサンドル・シルスキー氏(60)は、その硬直的な指揮スタイルが多大な損失を招いたとして一部の部隊から批判を受けていた。シルスキー氏の任命は、人気の高かったミハイロ・フョードロフ国防相(当時)の更迭を含む政権刷新の一環であったが、一部では抗議活動も起きていた。

ドラパティ氏の起用は、こうした状況を打開するための動きとみられる。同氏は前線での指揮経験が豊富で、兵士からの尊敬も厚い若手世代の司令官であり、陸軍司令官などの要職を歴任。特に兵員募集に関する内部事情に精通しており、前線で深刻化する兵力不足の問題に対処する上でその経験が期待されている。

ドラパティ氏が直面する課題

新総司令官の道のりは平坦ではない。ロシア軍は東部ドネツク州の防衛拠点など戦略的に重要な地域で前進を続けており、弾道ミサイルによる都市部への攻撃も激化している。このような戦況下で、ドラパティ氏は以下の多岐にわたる課題に対処する必要がある。

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  • 兵力不足の解消: 前線で最も深刻な問題の一つであり、効果的な動員システムの構築が急務となっている。
  • 指揮系統の改革: ソ連時代から続く「恐怖の雰囲気」や「自発性の欠如」といった旧弊な組織文化の払拭。ドラパティ氏自身も過去にこの問題点を指摘している。
  • 汚職と不正の撲滅: 徴兵や部隊内での虐待、汚職、不祥事が依然として報告されており、軍への信頼を回復する必要がある。
  • 技術的優位性の確保: 特にドローン戦争において、技術革新を迅速に導入し、戦術的な優位を築くことが求められる。

改革への期待と専門家の見方

ドラパティ氏はその高潔さで知られており、昨年、訓練基地へのロシア軍による致命的な攻撃の責任を取る形で陸軍司令官を辞任した経緯がある。この行動は、同氏が責任を負う姿勢の表れと見る向きもある。

キーウの国立戦略研究所のミコラ・ビエレスコフ氏は、今回の任命が「抗議を和らげるための良い一歩」であり、改革を進める好機だと評価。一方、ワレリー・ザルジニー前総司令官(現駐英大使)は、ドラパティ氏の任期が「彼の想像をはるかに超えて困難なものになる」と警告している。

軍へのクラウドファンディングで著名なセルヒー・プリトゥラ氏も、ドラパティ氏への「過度な期待」に警鐘を鳴らす。「動員の問題は魔法の杖を振るだけで解決するわけではない」と述べ、課題の根深さを指摘した。新総司令官の手腕が、今後のウクライナの防衛能力と戦争の行方を大きく左右することになる。

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