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英ポンド、7月CPIが予想通りで横ばい BOE利上げ懸念が後退

英国の7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことを受け、英ポンドは小幅高で安定的に推移した。インフレの基調が抑制されているとの見方から、イングランド銀行(BOE)が積極的な利上げを継続するとの市場の懸念が後退した。
予想通りだったインフレ指標
発表された7月の英国の年間CPI上昇率は2.9%となり、6月の2.6%から加速した。この数字は市場のコンセンサスと一致し、BOE自身の予測である2.8%をわずかに上回った。
変動の激しい食品やエネルギーなどを除いたコアCPI上昇率は2.6%で横ばいとなり、サービス価格の上昇率も3.4%に鈍化した。キャピタル・エコノミクスの英国担当副チーフエコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「国内で生じるインフレは抑制されている」と指摘。これにより、ポンドの上値は限定的となった。
市場の反応と今後の見通し
このデータを受け、外国為替市場ではポンドドルが一時1.3556ドルまで0.18%上昇した。市場では、BOEが年末まで政策金利を3.75%に据え置き、来年には3%に引き下げるとの見方が浮上している。これは、市場が織り込む4.25~4.50%という水準を大きく下回るものだ。
AdINGのアナリスト、クリス・ターナー氏は、低ボラティリティ環境下でポンドがキャリー需要に支えられていると分析。ユーロポンドは当面0.8550近辺で推移すると予想している。
焦点は米FOMC議事要旨へ
市場の次の注目材料は、米国時間水曜日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の7月会合議事要旨だ。議事要旨がタカ派的な内容であればドルが小幅に上昇する可能性があるものの、ターナー氏は「ゲームチェンジャー」にはならないとみている。
INGの基本シナリオでは、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月の利上げを見送ると予想されている。今後の米国のインフレ指標や雇用統計が、金融政策の方向性を判断する上でより重要な材料となるだろう。