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タイソン・フーズ株が急騰、メキシコ産牛の輸入再開を好感

Summary
米国の大手食肉加工会社タイソン・フーズの株価が急騰。米国農務省がメキシコ産牛の輸入を段階的に再開すると発表したことで、供給懸念の後退とコスト圧力の緩和が期待されている。
米国の大手食肉加工会社タイソン・フーズ(TSN)の株価が27日午前の取引で7.0%急騰した。米国農務省(USDA)が、1年以上にわたり停止されていたメキシコ産牛の輸入を段階的に再開すると発表したことが直接の材料となった。
メキシコ産牛の輸入再開が決定
USDAは7月24日、メキシコとの国境にある家畜輸入港を段階的に再開する計画を発表した。この計画によると、まずアリゾナ州ダグラスの港が2026年8月24日に再開され、その後ニューメキシコ州の2つの港が続く予定だ。
この輸入再開は、メキシコ側が米国が求めるスクリューワーム(ラセンウジバエ)の管理計画を遵守することが条件となっている。食肉業界団体のミート・インスティテュートはこの決定を歓迎し、メキシコ産牛の輸入によって食肉加工業者が消費者の需要により良く応えられるようになるとの声明を発表した。
供給制約とコスト圧力の緩和期待
今回の措置は、タイソン・フーズの牛肉事業が直面していた最大の逆風の一つに直接対応するものだ。輸入禁止措置により、米国内の牛の供給量は過去75年間で最低水準にまで落ち込み、牛肉価格は記録的な高値で推移していた。
Adタイソン・フーズは今年、牛の供給不足による採算性の悪化を理由に、ネブラスカ州にある大規模な牛肉加工工場を閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれていた。そのため、今回の輸入再開による供給緩和は、同社にとって特に重要な意味を持つ。同様の供給制約に直面していた競合のJBS社の株価も上昇しており、今回の政策転換が業界全体への追い風と見なされていることがうかがえる。
決算発表への期待感も株価を後押し
市場の追い風に加え、タイソン・フーズが8月3日に第3四半期決算の発表を控えていることも、投資家心理を上向かせている。アナリストは、1株当たり利益(EPS)が前年同期比で約13%増加すると予測しており、良好な業績への期待が買いを誘った側面もある。
これらの好材料が重なり、同社の株価は一時61.50ドルまで上昇し、最近の取引レンジであった57~58ドル台を大きく上抜けた。同日の主要株価指数が小動きにとどまる中、タイソン・フーズの株価上昇は、マクロ経済の動向よりも企業および業界固有のニュースが強く意識された結果と言える。