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トリップアドバイザー株が下落、BTIGが投資判断を「中立」に格下げ

オンライン旅行プラットフォーム大手、トリップアドバイザー(NASDAQ: TRIP)の株価が21日の時間外取引で下落した。米証券会社BTIGが同社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げたことが直接の引き金となった。
BTIGによる格下げが重しに
BTIGはトリップアドバイザーのレーティングを従来の「買い」から「中立」へと変更した。これを受け、同社株は時間外取引で1.8%下落し、14.15ドルを付けた。今回の格下げにより、ウォール街の主要な強気派の一人がいなくなった形だ。
Investing.comによると、アナリスト全体のコンセンサスは「買い」が6人、「中立」が7人、「売り」が4人となり、慎重な見方が優勢になりつつある。同社株は依然として52週高値の20.16ドルを約30%下回る水準で取引されている。
成長への懸念が背景に
今回の格下げは、トリップアドバイザーを巡る市場の既存の懸念を浮き彫りにした。投資家の間では、以下の点が不安材料とされている。
Ad- ホテル・メディア部門など中核事業への継続的な圧力
- オンライン旅行業界全体に影響を及ぼすAI関連のセンチメント悪化
- アメリカン・エキスプレスへの「TheFork」事業売却(7億ドル)に伴う、「エクスペリエンス(体験)」事業への軸足移行を巡る実行リスク
また、同社が5月に発表した2026年第1四半期決算では、1株当たり利益(EPS)が市場予想を下回り、純損失も予想以上に拡大した。これが投資家心理を冷え込ませており、8月6日に予定されている第2四半期決算報告への警戒感も高まっている。
今後の見通し
21日の市場全体を見ると、S&P 500種株価指数が0.6%、ダウ工業株30種平均が0.5%上昇するなど、リスク選好地合いは健全であり、トリップアドバイザー株の下落は個別要因によるものとみられる。ブッキング・ホールディングスやエクスペディアといった同業他社からは、特に新たな悪材料は出ていない。
BTIGによる格下げは、同社の成長軌道と収益性に対する既存の懸念を明確な形で示した。次の決算発表まで数週間ある中、中核事業の業績に具体的な改善が見られるまで、株価は下値を探る展開が続く可能性がある。