Story
トラベラーズ株が52週高値を更新、好決算とアナリストの評価引き上げが追い風

Text size
Background
米保険大手トラベラーズ・カンパニーズ(TRV)の株価が24日の取引で2.8%上昇し、52週高値となる386.77ドルを付けた。7月17日に発表された記録的な2026年第2四半期決算の好影響が続いていることに加え、アナリストによる目標株価の引き上げが相次ぎ、買い圧力が強まっている。
予想を倍近く上回った第2四半期決算
株価上昇の最大の要因は、7月17日に発表された第2四半期決算だ。同社は、アナリスト予想コンセンサスの約5.34ドルを倍近く上回る、1株当たり10.04ドル(総額22億ドル)のコア利益を計上した。
この好業績は、主に以下の要因によるものだ。
- 大災害による損失が想定を下回ったこと
- 過去の保険金支払準備金から5億7800万ドルの戻し入れ益が発生したこと
- 純投資収益が前年同期比14%増の8億8300万ドルに達したこと
保険事業の収益性を示す主要指標であるコンバインド・レシオ(損害率と事業費率の合計)は83.6%へと大幅に改善した。また、同社はこの四半期に自社株買いと配当を通じて株主に15億ドル以上を還元した。
アナリストによる目標株価引き上げの連鎖
Ad好決算を受け、アナリストによる評価見直しが続いている。23日にはみずほ証券が、第2四半期の結果と保険引受見通しの改善を理由に、目標株価を324ドルから343ドルに引き上げた。2026年のEPS(1株当たり利益)予想も6.30ドル引き上げ、34.75ドルとしている。
決算発表後、他の金融機関も相次いで強気の姿勢を示している。
- レイモンド・ジェームズ: 目標株価400ドル、レーティング「ストロング・バイ」
- トゥルーイスト: 目標株価395ドル、レーティング「買い」でカバレッジを開始
- パイパー・サンドラー: 目標株価389ドル、レーティング「オーバーウエート」を維持
- シティグループ: 目標株価を385ドルに引き上げ
良好な事業環境も追い風に
この日の米国株式市場はS&P 500が0.1%高とほぼ横ばいで、トラベラーズの株価上昇は同社固有の要因によるものであることが示されている。損害保険セクター全体が、規律ある保険引受と高い投資利回りという良好なマクロ環境の恩恵を受けており、トラベラーズの好調なファンダメンタルズをさらに後押ししている。歴史的な好決算とアナリストによる一連の評価引き上げが、同社株を決算発表前の最も楽観的な予想すら上回る水準へと押し上げた形だ。