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トレーaton株が急騰、好決算と受注44%増で52週来高値

フォルクスワーゲン傘下の商用車大手トレーaton SEの株価が23日、大幅に急騰した。好調な2026年第2四半期決算、力強い新規受注、そして通期業績見通しの上方修正が好感され、株価は一時9.3%上昇し、52週来高値を更新した。
好調な決算と見通しの上方修正
トレーatonが発表した2026年第2四半期決算では、調整後売上高利益率が8.1%となり、前年同期比で170ベーシスポイント改善、市場予想を上回った。主要な業績は以下の通り。
- 販売台数: 8万2925台(前年同期比4%増)
- 売上高: 118億ユーロ(同4%増)
- 1株当たり利益(EPS): 1.42ユーロ(前年同期の約3倍)
この好調な業績を受け、同社は2026年通期の見通しを上方修正した。調整後営業利益率の見通しレンジを6.3%~7.3%に、販売台数および売上高の成長率見通しを0%~7%へとそれぞれ引き締め、従来想定されていた最大5%の減少というマイナスシナリオを排除した。
米国市場が牽引し受注は44%急増
Ad特に投資家の注目を集めたのは、第2四半期の新規受注が前年同期比で44%増の9万4169台に達したことだ。これは、商用車市場における需要の力強い回復を示唆している。
中でも、戦略的に最も重要な成長市場と位置づけられる米国での受注は141%という驚異的な伸びを記録し、全体の受注増を牽引した。この力強い需要の兆候が、投資家の楽観的な見方を強める主な要因となった。
市場の反応と背景
この決算発表後、UBSは目標株価を39ユーロに、シティは36.70ユーロにそれぞれ引き上げるなど、アナリストの評価も相次いで見直された。株価は一時40.16ユーロまで上昇し、アナリストの目標株価を全て上回るという、市場の強い期待感を示す展開となった。
同業のダイムラー・トラックも同日に見通しを引き上げて株価が上昇しており、ドイツの商用車セクター全体に好影響が及んだ。一方で、トレーaton株が属するドイツ中型株指数(MDAX)はほぼ横ばいであったことから、今回の株価上昇はマクロ経済の動向ではなく、同社固有のファンダメンタルズが評価された結果と言える。