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テスラ第2四半期決算プレビュー:好調な納車台数の一方、AI戦略の真価が問われる

Summary
テスラは7月22日に第2四半期決算を発表する。市場予想を大幅に上回る納車台数は既に好感されているが、市場の焦点は利益率と、その高い株価を正当化するロボタクシー事業の具体的な進捗に移っている。
テスラは7月22日の市場取引終了後に2026年第2四半期の決算を発表する。同社の株価は予想PER(株価収益率)が177倍と「マグニフィセント・セブン」の中でも最高水準で取引されており、市場は一切の失望を許さない状況にある。既に発表済みの納車台数は好調だったが、投資家の注目は自動車事業の業績から、株価評価の根拠となっているAIや自動運転技術の将来性に移っている。
市場予想を上回る納車台数
テスラが発表した第2四半期の世界納車台数は48万126台となり、前年同期比で25%増加した。この数字はアナリスト予想の約40万6000台を大幅に上回り、2023年第3四半期以来最も高い成長率を記録した。エネルギー貯蔵システムの設置も13.5GWhと予想を上回った。
しかし、この納車台数の好調さは、投資家にとってはある程度織り込み済みの材料となっている。ウォール街のコンセンサス予想では、第2四半期の売上高は275億8000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は0.55ドルと見込まれている。市場の関心は、この数字の先にある収益性と将来の成長戦略に向けられている。
焦点は利益率とAI関連投資
投資家が最も注視するのは、規制クレジットを除いた自動車部門の売上総利益率だ。ウォール街では、第1四半期の19.2%から18.1%に低下すると予想されている。過去2年間の値下げ戦略が販売台数を押し上げる一方で利益率を圧迫してきた経緯があり、利益率が改善するかどうかは、成長の質を測る上で重要な指標となる。
Ad同時に、テスラの積極的な投資姿勢も注目される。同社はAIインフラへの投資を加速させており、2026年の設備投資額は約250億ドルに上る計画だ。これに伴い、当四半期のフリーキャッシュフローは約32億5000万ドルのマイナスになると予想されている。これはテスラが単なる自動車メーカーではなく、AIインフラ企業へと変貌しようとしていることの表れだが、巨額の先行投資が将来の収益にどう結びつくのか、経営陣からの説明が求められる。
ロボタクシー事業の進捗に厳しい視線
テスラの高い株価評価を支える最大の要因は、ロボタクシーと完全自動運転(FSD)への期待だ。しかし、その進捗には疑問符も付いている。テキサス州オースティンで運用されているロボタクシーの事故率は、テスラ自身の安全報告書のデータによると、米国の平均的なドライバーの約4倍に上ると指摘されている。
イーロン・マスクCEOはこれまで、ロボタクシーの展開計画について強気の見通しを示してきたが、目標は度々延期されてきた。株主からは、短期目標を達成できていない理由を問う質問も提出されており、決算説明会では、今後の具体的な展開スケジュールやFSDの新バージョン「v15」の投入時期について、明確な回答がなされるかが焦点となる。