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ポンド上昇、米雇用統計の軟化でドル売り強まる

週明けの為替市場で英ポンドが対米ドルで堅調に推移している。先週末に発表された米国の雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げを見送るとの観測が強まり、ドルが広範に売られている。
米雇用統計がドルへの重荷に
Investing.comによると、日本時間10日午後9時25分時点で、ポンド/ドル(GBP/USD)は0.07%高の1.3503ドルで取引されている。ユーロ/ドル(EUR/USD)も0.05%高の1.1565ドルに上昇した。
この背景には、先週末に発表された米国の非農業部門雇用者数が予想に反して2万人の減少となり、過去分も10万件以上の下方修正が加えられたことがある。これにより、直近3ヶ月の月間平均増加数はわずか2万件にとどまった。INGのFXストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、この結果を「明確にハト派的でドルにネガティブ」と指摘している。
市場の焦点は米CPIへ
市場の次の注目材料は、水曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)だ。ペソレ氏は、9月16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた5つの重要イベントの1つとしてCPIを位置付けている。
Ad- INGは、ヘッドラインCPIの前月比を+0.1%と予想しており、市場コンセンサス(+0.2%)を下回る。
- コアCPIは+0.2%で安定すると見ている。
INGは、CPIが予想を下回る軟調な結果となれば、ドルの一段安につながる可能性があると分析。逆に、コアCPIがコンセンサスを上回る結果となれば、ドル安の流れを食い止め、ポンドやユーロの上値を抑えるリスク要因になるとの見方を示した。
ポンド・ユーロはドル主導の展開
アナリストによると、月曜日のポンド高は英国固有の材料によるものではなく、主にドル安を反映した動きだという。英国内では今週、重要な経済指標の発表は予定されていない。
ユーロも同様に「完全にドル側の要因に支配されている」とペソレ氏は述べている。欧州中央銀行(ECB)は9月の利上げを「準公約」しているものの、当面はFRBの金融政策を巡る市場の思惑がユーロの方向性を左右する展開が続くとみられる。INGは、米CPIが軟調な場合、ユーロ/ドルは今週中に1.160ドルを上抜け、次の抵抗線である200日移動平均線の1.1630ドルを試す可能性があると予想している。