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ポンド上昇、中東情勢緊迫でドルと原油も堅調

中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げ、米国の金融引き締めが長期化するとの見方からドルが底堅く推移する中、英ポンドは木曜日に小幅高となった。ユーロも同様に堅調に推移している。
中東情勢が市場のテーマに
米軍がイラク北部のインフラ目標を攻撃したことを受け、北海ブレント原油先物は一時1バレル80ドルを突破した。INGのグローバル・マーケット責任者であるクリス・ターナー氏は、「エネルギー価格の上昇はFRBのタカ派に燃料を供給し、特に低金利通貨に対してドルを下支えし続けるだろう」と指摘している。
同氏によると、現在101近辺で取引されているドル指数(DXY)は101.50近辺まで上昇する可能性があるという。水曜日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、当局者が利下げの先送りと即時の利上げを「同等に信頼できる」シナリオと見なしていることが示された。
ポンドとユーロの動向
ポンドの上昇は、英国のファンダメンタルズ主導ではない。INGは、この動きが「3月上旬の湾岸危機当初のパフォーマンスを繰り返している」と分析。地政学的リスクが高まると、英国の短期金融市場の金利カーブがユーロ圏よりも急激に調整され、EUR/GBPに下落圧力がかかる傾向がある。
Ad一方、ユーロは原油価格の急騰にもかかわらず「驚くほど底堅く推移している」とINGは評価している。これは、金融市場が9月の欧州中央銀行(ECB)による追加利上げの可能性を織り込み始めているためだ。それでもINGは、「FRBのストーリーがより支配的なテーマになる」とし、EUR/USDは上昇分を失い、再び1.14ドルを下回る可能性があるとの見方を示した。
今後の注目材料
市場の関心は、今後発表される経済指標や金融当局者の発言に移っている。投資家が注目する主なイベントは以下の通り。
- 木曜日に予定されている、ハト派と見なされるニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁の講演
- 来週火曜日に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)
- 来週水曜日のウォーシュFRB議長による下院証言
これらのイベントや中東情勢の緩和が、FRBのタカ派的な見通しとドルの方向性に変化をもたらすかどうかが焦点となる。