Story
スタンダードチャータード銀行、チェインリンクの価格予測を公表 2030年末に200ドルとの見方

英金融大手スタンダードチャータード銀行は、暗号資産チェインリンク(LINK)のカバレッジを新たに開始し、2030年末までに価格が現在の約8ドルから200ドルに達する可能性があるとの強気な見通しを示した。同行のデジタル資産調査部門を率いるジェフ・ケンドリック氏が発表したレポートによると、この予測が実現した場合、上昇率は2,000%を超えることになる。
トークン化市場の拡大が追い風に
同行は、LINKの価格上昇の背景として、現実資産のトークン化と分散型金融(DeFi)市場の急成長を挙げている。チェインリンクは、ブロックチェーン外部のデータを安全にブロックチェーン上に取り込む「分散型オラクル」のマーケットリーダーとして確固たる地位を築いている。
レポートによると、チェインリンクは世界のDeFi市場の約70%、特にイーサリアム上では80%以上のシェアを占め、これまでに32兆ドルを超える取引価値を支えてきた。スタンダードチャータードは、トークン化された資産の市場規模が現在の約3,400億ドルから2028年末には4兆ドルへ、DeFiで運用される資産は2030年末までに2.7兆ドルへと37倍に拡大すると予測している。
伝統的金融(TradFi)との連携
チェインリンクは、DeFiと伝統的金融(TradFi)の両方でトークン化資産のライフサイクル全体をサポートできる唯一のエンドツーエンドプラットフォームであると同行は評価している。すでに、国際銀行間通信協会(Swift)、米国証券保管振替機構(DTCC)、JPモルガン、マスターカード、UBSといった主要な金融機関や企業がチェインリンクの技術を利用している。
Ad現在はDeFiプロトコルが手数料収入の大部分を占めているが、将来的にはTradFiがますます重要な収入源になると見られている。
手数料収入の増加が価格を牽引
同行の試算では、チェインリンクの総手数料収入は2030年末までに約25倍に増加する可能性がある。これは、TradFi顧客からのオラクル手数料が20倍に、DeFi資産の成長に伴う手数料が37倍に増加するとの予測に基づいている。
ケンドリック氏は、手数料収入の成長とトークン価格の間に線形関係を仮定すると、LINKの価格も同期間で25倍になる可能性があり、これは同行の予測期間においてビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の価格上昇率を上回るものだと指摘した。一方で、機関投資家によるトークン化の導入ペースの遅れ、専門プロバイダーとの競合、技術的な問題などがリスク要因として挙げられている。