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スペースX株、上場来初の公開価格割れ-IPO後の熱狂冷める

Summary
イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXの株価が15日、新規株式公開(IPO)価格を初めて下回った。史上最大規模の上場からわずか1カ月余りで、投資家の熱狂が冷めつつあることが示された。
イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXの株価が15日、新規株式公開(IPO)で設定された公開価格を上場後初めて下回った。史上最大規模のIPOから1カ月余りで熱狂が後退し、初期の投資家は含み損を抱える状況となった。
ロイター通信によると、スペースX株は15日の取引で1.9%下落し、1株133.5ドルで引けた。これは公開価格の135ドルを初めて下回る水準であり、一時2.1兆ドルの時価総額を記録した際の最高値225.64ドルからは大きく下落している。
市場のセンチメント悪化が背景
上場直後の熱狂的な買いが一巡したところに、市場全体の不透明感が重なった。米連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策を巡る先行き不透明感や、AI関連株が主導してきた相場上昇の持続性への懸念から、ここ数週間は米国の主要株価指数が圧迫されている。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフ市場アナリスト、スティーブ・ソスニック氏は「最近、投資家がスペースX株を買った理由を思い出させるような材料がなかった」と指摘。同氏は、公開価格をわずかに下回ること自体は「悲劇ではない」としながらも、「スペースXは注目度が高く、投資家心理に重要な役割を果たしている」と述べた。
Ad高値警戒感と今後の注目点
スペースXの評価額については、上場前から一部で割高との指摘があった。同社は昨年49億ドルの損失を計上しており、多くの野心的なプロジェクトはまだ実証段階にある。
今後の焦点は、上場後初となる決算発表と、その後に到来するロックアップ期間の終了だ。ロックアップ期間が終了すると、従業員や初期の株主が保有株を売却できるようになるため、株価へのさらなる売り圧力となる可能性がある。また、同社の長期的なプロジェクトの鍵を握る巨大宇宙船「スターシップ」の開発の進捗も、投資家の注目を集めている。