Story
スペースX、スターシップ打ち上げ中止で株価下落 時価総額1000億ドル減

Summary
スペースXは木曜日、大型ロケット「スターシップ」の打ち上げを直前で中止した。この延期を受け、最近上場した同社の株価は下落し、同社は来週の再挑戦を目指している。
スペースXは木曜日、大型ロケット「スターシップ」の13回目の試験飛行をエンジン点火の直後に中止した。この打ち上げ延期を受け、最近株式を公開した同社の株価は大幅に下落し、時価総額が約1000億ドル減少した。
打ち上げ中止の詳細と株価への影響
ロイター通信によると、テキサス州から打ち上げられる予定だったスターシップは、エンジン点火後に自動中止コマンドが作動し、離陸には至らなかった。スペースXのライブ映像では、ブースターに搭載された33基のエンジンのうち4基が点火しなかったことが示された。
この開発プログラムでの打ち上げ延期は珍しくないものの、市場は敏感に反応した。打ち上げ中止以降、スペースXの株価は約6%下落して124.30ドルとなり、株式価値にして約1000億ドルが失われた。同社株はすでにIPO(新規株式公開)後の高値225.64ドルから下落基調にあり、水曜日にはIPO価格である135ドルを下回っていた。
原因と今後の予定
イーロン・マスクCEOはX(旧Twitter)への投稿で、中止は「一部のエンジンが始動しなかった」ためだと説明した。同氏によると、スペースXは「良好な飛行を確実にするため」ブースターのラプターエンジン2基を交換する計画だという。
Ad再打ち上げのタイミングについて、マスク氏は「来週初めになる可能性が最も高い」と述べた。スペースXの公式ウェブサイトも「早ければ7月20日月曜日」に打ち上げが可能だとしている。
市場の反応と背景
今回の株価下落は、上場したばかりの同社に対し、投資家が技術開発の進捗をどのように評価するかを示す初期の事例となった。2017年からスペースXに投資しているスペース・キャピタルのCEO、チャド・アンダーソン氏は、「予防的な打ち上げ中止に市場がこのように反応するなら、飛行が成功したときにどう反応するか楽しみだ」と述べ、「日々の価格変動はノイズに過ぎない」と長期的な視点を強調した。
スターシップは、衛星インターネット「スターリンク」網の拡充や、将来のAI処理衛星の大量打ち上げなど、スペースXの成長戦略の要となっている。開発には10年近くが費やされ、これまでに150億ドル以上が投じられており、実用化への圧力は高まっている。