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銀価格が急騰、米雇用統計の悪化で利上げ観測が後退

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銀スポット価格は、予想を大幅に下回る米国の7月雇用統計を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が後退したことから3%以上急騰した。
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銀スポット価格は直近の取引で3.3%急騰し、1オンスあたり65.69ドルに達した。この上昇は、先週末に発表された米国の7月雇用統計が市場予想を大幅に下回り、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退したことを受けている。
米雇用統計の失速が引き金
最大の要因は、7月の非農業部門雇用者数が市場予想の約8万人増に対し、実際には2万3000人の減少となったことだ。数ヶ月ぶりの純減となったこの結果を受け、トレーダーは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率を、統計発表前の約67%から約44%まで大幅に引き下げた。
金利の付かない資産である銀にとって、利上げ期待の後退は大きな追い風となる。この動きに連動して米ドルは数週間ぶりの安値水準まで下落し、ドル建てで取引される銀価格を直接押し上げる要因となった。また、米国債利回りの低下も、貴金属を保有する機会費用を低減させ、銀の魅力を高めている。
Ad産業需要と市場心理も追い風に
銀価格の上昇は、金融市場の要因だけではない。太陽光パネルや送電網など、銀の優れた導電性を必要とする分野での生産拡大を背景に、中国による銀鉱石の輸入が6月に前年比で急増するなど、根強い産業需要が価格を下支えしている。
さらに、同日の米国株式市場ではS&P500やナスダック指数が小幅に下落しており、市場の緩やかなリスクオフ姿勢が安全資産としての貴金属への資金流入を促した。ホルムズ海峡を巡る地政学的緊張も、二次的な買い要因として意識されている。複数の支援材料が重なる中、市場の次の注目は水曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)に移っている。