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ザルトリウス株が急落、通期見通しの据え置きが失望売りを誘う

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独ライフサイエンス大手ザルトリウスAGの優先株は23日、2026年上半期決算の発表を受け、日中の高値から急反落した。堅調な業績にもかかわらず、同社が通期の業績見通しを上方修正せず据え置いたことが、期待していた投資家の失望売りを誘った。
決算内容は堅調も、見通し据え置きが重荷に
23日朝(中央ヨーロッパ時間)に発表された2026年上半期決算によると、恒常為替レートベースの売上収益は7.7%増、実質EBITDAマージンは30.3%に改善した。
しかし、経営陣は2026年通期の見通しについて、売上収益(恒常為替レートベース)で5~9%増、EBITDAマージンは30%をわずかに上回る水準という従来の内容を据え置いた。決算発表を前に株価が上昇していたこともあり、市場では見通しの上方修正への期待感があったため、この据え置きが失望感につながったとみられる。
逆風と市場環境
報告ベースの数値を圧迫する為替の逆風や、米国の追加関税による継続的な影響も、同社の慎重な姿勢を裏付けた。
Adまた、同日に決算を発表した72%出資の子会社ザルトリウス・ステディム・バイオテックも、新たな好材料を提供するには至らなかった。米国のS&P500が0.3%、ナスダックが0.4%下落するなど、世界的な市場のリスク回避的なムードも株価の支援材料とはならなかった。
株価の動き
これらの要因が重なり、ザルトリウスの優先株は取引開始直後の高値233ユーロから一転して売りが優勢となった。株価は一時210.4ユーロまで下落し、決算発表直後の上昇分をすべて打ち消した。
最終的に株価は前日終値(221.3ユーロ)を約4.8%下回る210.6ユーロ近辺で取引されており、大幅な日中反落を記録した。