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ラックスペース株が急反発、AMDとのAI提携を市場が再評価

Summary
前日に20%超の急落を記録したラックスペース・テクノロジーの株価が10日、約19%急騰して反発した。AMDおよびパランティアとの戦略的提携が改めて評価され、前日の過剰な売りを打ち消した。
前日に20%超の急落に見舞われたクラウドコンピューティング企業ラックスペース・テクノロジー(RXT)の株価が10日、18.9%近く急騰し、大幅に反発した。前日の売りは業績見通しの下方修正が引き金となったが、市場は同社のAIインフラ戦略を再評価する動きを見せている。
AI戦略への期待が再燃
今回の株価反発の主な原動力は、同社が発表した2つの戦略的提携に対する投資家の見方が変化したことにある。特に注目されているのは、AMDとの最終契約だ。この契約に基づき、ラックスペースは2026年から2028年にかけて、同社のグローバルデータセンターにAMD Instinct GPUおよびEPYC CPUを30メガワット規模で導入する。これにより、規制の厳しい企業やヘルスケア分野のAIワークロード需要に対応する。
さらに、パランティア・テクノロジーズとの優先事業者契約も好感されている。この提携により、ラックスペースはパランティアのFoundryおよびAIPプラットフォームを、政府機関向けやオンプレミス、プライベートクラウド環境に展開することが可能になる。市場関係者はこれを、同社が単なるインフラ提供者から、規制産業向けの本格的なAIプラットフォーム事業者へと価値連鎖を駆け上がる重要な一歩と捉え直している。
アナリストの評価も追い風
Adアナリストによる評価引き上げも株価を押し上げた。RBCキャピタルはラックスペースの目標株価を2.50ドルから4.00ドルに、UBSは5.00ドルから5.50ドルにそれぞれ引き上げた。両社は、AIおよびクラウド事業の勢いや、中東の企業需要を取り込むためのリヤド新地域本社の設立などを評価している。
市場の反応と今後の見通し
前日の株価急落は、2026年度の売上高見通しを従来の26億〜27億ドルから24億5000万〜25億5000万ドルへと引き下げたこと、そして株式の希薄化を伴う混合型シェルフ・オファリング(一括登録届出書)を発表したことが原因だった。しかし、本日の反発は、この売りがAI関連の好材料を無視した「過剰反応」であったとの認識が市場で広がったことを示している。
前日の急落で売られ過ぎの状態にあったことに加え、AMDやパランティアとの提携による信頼性の高いAI戦略が評価され、株価は急激な反転につながった。ただし、下方修正された業績見通しやリストラ費用は依然として懸念材料であり、投資家は今後の四半期決算を注視する必要があるだろう。