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英ポンド軟調、ドルは一服 週末の米CPI発表控え

9日の外国為替市場で英ポンドが下落し、前日までの軟調な展開からドルが下げ止まった。日本時間10日未明の時点で、ポンド/ドルは0.05%安の1.3534ドル、ユーロ/ドルは横ばいの1.1625ドルで推移している。
ドル、支援材料にもかかわらず上値重く
ドル相場は、支援材料となりうる要因があるにもかかわらず上昇しきれない、やや不可解な値動きとなっている。投資情報サイトInvesting.comが報じたINGのアナリスト分析によると、湾岸情勢の緊迫化によるエネルギー価格の上昇は、本来であれば貿易フローを米国に向かわせるドル高要因となりうるが、相場は反応していない。
INGのグローバル市場責任者であるクリス・ターナー氏は、ドルの上値を抑える要因として以下の2点を指摘している。
- 不安定なドル/円相場(一部ヘッジファンドは150円割れを想定したポジションを構築)
- 堅調な世界株式とドルとの間に見られる強い負の相関関係
市場の焦点は米CPIと金融政策へ
Ad市場参加者の関心は、今週金曜日に発表される米国の8月消費者物価指数(CPI)に移っている。この指標は、来週に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定会合(FOMC)にとって「最後のパズルのピース」になるとINGは分析している。
INGは、FRBが来週の会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると予想。一方、欧州では木曜日に欧州中央銀行(ECB)の政策決定が控えており、市場では追加利上げ期待を抑制するような「ハト派的な利上げ」になるとの見方も出ている。
ポンドとユーロの動向
この日のポンドの下落は、英国固有の経済指標や政策要因によるものではなく、主に広範なドル相場のポジション調整を反映したものとみられる。
ユーロについては、4月以降のレンジの中間付近である1.1600ドル近辺で推移している。INGは、ユーロ圏の交易条件が悪化しているにもかかわらずユーロ/ドルが底堅く推移していることは、「ユーロそのものよりも、むしろドルに対する疑問を投げかける」と指摘。当面の上値抵抗線を1.1640/45ドルと見ており、FRBの利上げが実現することを前提に、9月末までの目標値は1.15ドルに据え置いている。