Story
ネスレ、欧州水事業の株式売却で合意間近 評価額は約50億ユーロか=FT報道

Text size
Background
英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は22日、スイスの食品大手ネスレが、欧州の水事業の株式約半分を米プライベート・エクイティ(PE)ファンドのプラチナム・エクイティに売却することで合意に近づいていると報じた。この取引により設立される合弁事業の評価額は、50億ユーロ(約57.1億ドル)近くに達する見込みだという。
取引の詳細
FTの報道によると、プラチナム・エクイティはネスレの欧州水事業の株式約50%を取得し、両社による合弁事業が設立される見通し。ロイター通信はこの報道を直ちに確認できていないとしている。
この取引は、ネスレが近年進めている事業ポートフォリオの見直しの一環とみられる。同社は低成長・低収益事業を整理し、コーヒー、ペットケア、栄養補助食品といった高成長分野への集中を加速させている。
Ad背景と市場への影響
ボトルウォーター事業は、特に低価格帯の製品において、プライベートブランドとの競争激化や、プラスチック使用に対する環境意識の高まりから、厳しい事業環境に直面している。ネスレは以前にも北米のボトルウォーター事業を売却しており、今回の動きも同様の戦略に沿ったものと考えられる。
PEファンドをパートナーとして迎えることで、事業の効率化やブランド価値の再構築を進め、企業価値の向上を目指す狙いがあるとみられる。投資家は、この取引がネスレの収益性改善と、よりスリムで高収益な事業構造への転換を後押しするものとして注視している。