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米民主党議員、パラマウントCEOに書簡 CBSニュースへのトランプ氏寄り報道圧力に懸念

Summary
米下院司法委員会の民主党トップが、パラマウントのCEOに対し、CBSニュースにトランプ前大統領に有利な内容を放送するよう圧力をかけているのではないかとの懸念を表明した。同社のワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収計画が進行する中、政治的介入への疑念が浮上している。
米下院司法委員会の民主党トップであるジェイミー・ラスキン議員が、パラマウント・グローバルのデビッド・エリソンCEOに対し、傘下のCBSニュースにドナルド・トランプ前大統領に有利な報道を行うよう圧力をかけている可能性について懸念を表明する書簡を送付した。この動きは、同社の大型買収案件が当局の審査を受ける中で、報道機関の独立性に対する政治的介入への疑念を強めるものだ。
書簡で指摘された懸念
ラスキン議員は7月14日付の書簡で、パラマウントが「トランプ政権と共謀して報道の独立性を損ない、政治的・思想的な検閲を助長し、異論を封じ込めようとしている」と非難した。ロイター通信が報じた。
書簡では、具体的な懸念事項として以下の点が挙げられている。
- CBSの看板番組「60ミニッツ」のジャーナリスト、スコット・ペリー氏の解雇。
- CBSの編集主幹であるバリ・ワイス氏がペリー氏に対し、反ICE(移民・関税執行局)のデモ隊を「より暴力的に見えるように」描くよう求めたとされる疑惑。
ワーナー・ブラザース買収への影響
Ad今回の書簡は、パラマウントが進める1100億ドル規模のワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収計画が、規制当局や政界から厳しい視線を向けられる中で送られた。ラスキン議員は書簡で「エリソン氏がCBSでトランプ大統領のために結果を出し、買収が承認されればバリ・ワイス氏がCNNでも同様のことをする準備ができているのは明らかだ」と指摘している。
今週にはカリフォルニア州を含む12州がこの大型買収を阻止するための訴訟を提起しており、パラマウントは複数の方面から圧力を受けている状況だ。
背景と投資家への示唆
トランプ前大統領はかねてより、自身に批判的と見なす報道機関に対し、連邦通信委員会(FCC)を通じて圧力をかける姿勢を示してきた。パラマウントは昨年、トランプ氏がCBSを相手取って起こした訴訟で1600万ドルを支払い和解している。これは「60ミニッツ」がカマラ・ハリス副大統領(当時)のインタビューを編集したことを巡るものだった。
投資家にとって、こうした政治的・法的な監視の強化は、パラマウントの株価や買収計画の先行きに不確実性をもたらす。報道機関の編集方針への介入疑惑は、CBSニュースのブランド価値や信頼性を損なうリスクもはらんでおり、今後の展開が注視される。パラマウントは本件に関するコメントを控えている。