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オーチス、年間利益見通しを下方修正 人件費増が重荷

エレベーター製造大手のオーチス・ワールドワイドは22日、人件費を中心としたコスト増を理由に、通期の調整後1株当たり利益(EPS)見通しを下方修正した。この発表を受け、同社株価は2%下落した。
業績見通しの下方修正
同社は、2026年通期の調整後EPS見通しを、従来の4.20ドル〜4.24ドルから4.01ドル〜4.05ドルのレンジに引き下げた。この背景には、サービス事業への投資拡大に伴う生産性およびコスト圧力を考慮し、新たに5000万ドルの費用増を見込んでいることがある。
ジュディ・マークスCEOは、修理・近代化事業において数年にわたるブームが来ると見込んでおり、その準備のためにサービス品質、人員、実行力への投資を強化していると説明。「意図的に」見通しを下げたと述べた。
第2四半期決算と事業環境
同日発表された第2四半期決算は、堅調な内容となった。調整後EPSは1.01ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均と一致。売上高は前年同期比7%増の38.6億ドルで、市場予想の37.6億ドルを上回った。
事業別では、エレベーターの修理・近代化に対する旺盛な需要がサービス事業の成長を牽引した。一方で、新設事業は、特に中国市場での売上が10%台後半の減少となるなど、不振が続いている。
Ad中東紛争による輸送の混乱などについては、マークスCEOは「注視しているが、業績見通しに重大な影響は与えない」との見方を示し、価格引き上げによって影響は「概ね相殺された」と述べた。
市場の反応と今後の見通し
RBCのアナリストは、サービス事業の力強い増収も、利益率が市場予想に届かなかったことや、大幅な通期見通しの引き下げによって影が薄れたと指摘している。
オーチスは通期のオーガニック売上高について、以下のような見通しを示した。
- 新設事業: 横ばいから1桁台前半の減少
- サービス事業: 1桁台半ばから後半の増加
この見通しは、同社が当面、既存エレベーターの保守・改修サービスに事業の重点を置く姿勢を明確に示している。