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ノキア株が急騰、AI技術の商用化加速や強気な投資判断を好感

フィンランドの通信機器大手ノキアの株価が16日の時間外取引で5.5%急騰した。同社がAI(人工知能)を活用した無線アクセスネットワーク(RAN)技術の商用化を加速させると発表したことや、米証券会社による強気な投資判断が示されたことなど、複数の好材料が買いを誘った。
AI技術の商用化進展が追い風に
ノキアは、同社のAI-RAN技術の商用化が世界的に加速していると発表した。NVIDIAの「Aerial RAN」技術との協業で構築されたこのプラットフォームは、初期評価段階から、実際の通信網での試験運用へと移行している。
発表によると、A1グループ、中華電信、du、e&、Mobily、stc、TPGテレコム、Zain Saudiなど、北米、欧州、アジア太平洋、中東の通信事業者が試験運用に参加している。これは、同社のAIインフラ需要を収益化する能力に対する投資家の信頼感を高めるものと見られる。
証券会社の強気な評価と光ネットワーク事業の勢い
株価上昇をさらに後押ししたのは、米証券会社ローゼンブラットがノキアの投資判断を「買い」、目標株価を15ドルとしてカバレッジを開始したことだ。これは前日終値(9.84ドル)を約44%上回る水準となる。
Ad同社のアナリスト、マイク・ジェノベーゼ氏は、ノキアのネットワークインフラ事業部門が「AIインフラ構築において、最も有利な立場にある光通信関連資産の一つになりつつある」と指摘。2026年第2四半期に光ネットワーク事業の売上が前年同期比で20%増加し、AI・クラウド関連の受注額が28億ユーロに達した点を挙げている。
この勢いを裏付けるように、ノキアはTelxius社と提携し、欧州、米国、中南米にまたがる地上ネットワークに同社の「ICE-X 800G」コヒーレント・プラガブル・オプティクスを展開することも別途発表している。
主要株価指数への再採用も支援材料
構造的な要因として、ノキアが2026年9月21日付で欧州の主要株価指数である「ユーロ・ストックス50」に再採用されることも挙げられる。フォルクスワーゲンに代わって組み入れられることで、同指数に連動するインデックスファンドからの資金流入が見込まれ、ここ数営業日にわたって需要を高める要因となっていた。
AI-RANの商用化、証券会社の高い評価、光通信事業での提携、そして株価指数への再採用という、同社固有の好材料が重なったことが、この日の株価を押し上げる強力な推進力となった。