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ネスレ、ウォーター事業をスピンオフ 評価額56億ドルの合弁会社設立へ

Summary
食品大手のネスレは、ウォーター事業をPEファンドのプラチナム・エクイティと折半出資の合弁会社として分離すると発表した。事業評価額は49億ユーロ(約56億ドル)で、ネスレは約30億ユーロの現金を得る見込み。
食品世界最大手のネスレ(SIX:NESN)は、ウォーター&プレミアムビバレッジ事業をスピンオフし、プライベートエクイティ(PE)ファンドのプラチナム・エクイティと折半出資の合弁会社を設立すると発表した。新会社の事業価値は49億ユーロ(約56億ドル)と評価されている。
合弁事業の詳細
発表によると、新会社「ペラネル(Peranel)」は、ネスレとプラチナム・エクイティが50%ずつ株式を保有する。この取引は、規制当局の承認や従業員との協議を経て、2027年上半期に完了する見込み。
新会社にはネスレの主要なウォーターブランドが含まれる。
- ペリエ (Perrier)
- サンペレグリノ (S.Pellegrino)
- アクアパンナ (Acqua Panna)
- ネスレ ピュアライフ (Nestlé Pure Life)
ネスレは本取引により、約30億ユーロ(28億スイスフラン)の現金収入を得る見通し。これは同社の事業ポートフォリオ再編の一環とみられる。
同時発表の2026年上半期決算
Adネスレは同日、2026年上半期(1~6月期)の決算も発表した。純利益はリストラ費用や減損損失が響き、前年同期比31.4%減の34億7000万スイスフランとなった。売上高も同2.5%減の431億スイスフランだった。
一方で、買収や為替変動の影響を除いたオーガニック成長率(実質増収率)は3.6%に改善した。同社は通期のオーガニック成長率見通しを3%~4%で維持し、フリーキャッシュフローは90億スイスフランを超えると予想している。
市場の評価と今後の見通し
RBCキャピタル・マーケッツは、ネスレの決算について「満足のいく」内容で、市場予想と概ね一致していると評価した。アジア、オセアニア、アフリカでの予想を上回る売上成長が、米州や欧州での軟調な業績を相殺したと指摘している。
同行は、ウォーター事業の評価額49億ユーロも市場の予想通りだとした上で、今回の発表を受けても業績予想に大きな変更はないとの見方を示した。このため、今回の事業再編と決算発表が株価に与える影響は、市場のコンセンサスの範囲内に留まる可能性がある。