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マイクロソフト、ミストラルと数十億ドル規模の提携 欧州のAIインフラを支援

Summary
米マイクロソフトは、フランスのAI新興企業ミストラルとの新たな提携を発表した。欧州のコンピューティングインフラ構築に数十億ドルを投じ、欧州の「AI主権」を後押しする。
米マイクロソフトは、フランスのAIスタートアップであるミストラルとの間で、欧州におけるコンピューティングインフラ構築に数十億ドルを投じる新たな提携に合意した。両社が火曜日に発表したところによると、この提携はミストラルの技術をマイクロソフトのクラウドプラットフォームを通じて拡大することも目的としている。
提携の概要
今回の合意により、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」の顧客は、ミストラルがフランスに持つデータセンターを利用してソフトウェア開発が可能になる。これにより、マイクロソフトは欧州での処理能力を増強できるほか、規制の厳しい業界に対して米国が管理するインフラ以外の選択肢を提供できる。
具体的な取り組みは以下の通り。
- ミストラルのAIモデル「Medium 3.5」および「OCR 4」が、マイクロソフトのアプリ開発ツール「Foundry」に追加される。
- 「Microsoft Copilot Studio」にも「Medium 3.5」が導入される。
- 「Azure Local」を通じてマイクロソフトのサービスを利用する企業は、ミストラルの「オープン」モデルを自社のデータセンターで実行するオプションを得る。
欧州の「AI主権」を後押し
Adこの提携は、米国技術への依存を減らし、自国の社会経済の将来に対する発言権を高めたいという欧州での関心の高まりを浮き彫りにしている。特に、先月米国がサンフランシスコに拠点を置くアンソロピック社の先進AIモデル2つへの海外からのアクセスを一時停止したことで、欧州では技術的独立がより喫緊の課題となっていた。
ロイターとの共同インタビューで、マイクロソフトのブラッド・スミス社長は「ミストラルのモデルをAzure Localとミストラルの計算能力の上に置くことで、米国と欧州の技術を組み合わせ、継続的かつ確実なアクセスを提供できる」と述べ、このパートナーシップが「AI主権」の実現を目指すものであることを強調した。
市場への影響と今後の展望
この提携は、オープンモデルへの需要に対応し、欧州での事業基盤を強化したいマイクロソフトと、インフラを拡張したいミストラルの双方に利益をもたらす。ミストラルは2030年までに1ギガワットの計算能力を目標としており、今回の合意はその戦略を裏付けるものとなる。
なお、スミス社長によると、今回の提携にはマイクロソフトによるミストラルへの新たな出資は含まれていない。ミストラルのアーサー・メンシュCEOは、同社が評価額200億ユーロで約30億ユーロの資金調達を協議中であるとのブルームバーグの報道についてコメントを控えた。ミストラルにはマイクロソフトのほか、半導体大手のNVIDIAも投資している。