Story
リフト株が下落、スコシアバンクが中立判断でカバレッジ開始

Text size
Background
米配車サービス大手リフト(LYFT)の株価が9日午前の取引で4.3%下落した。スコシアバンクが同社株のカバレッジを中立的な投資判断で開始し、競争環境への懸念が改めて浮き彫りとなった。
スコシアバンクの中立的な評価
スコシアバンクはリフトの投資判断を「セクターパフォーム」、目標株価を17ドルとしてカバレッジを開始した。これは、同行が同時に「アウトパフォーム」の評価を付与した競合のウーバーやドアダッシュとは対照的なものとなった。
同行はウーバーとドアダッシュについて、市場全体の成長を上回るペースで成長し、利益率も拡大していると評価。一方でリフトには同様の評価がなされず、同社が構造的に競争上の劣位にあるとの見方を強める格好となった。
複数の懸念材料が重なる
今回の格付けは、ここ数週間で同社株を取り巻いていた否定的なセンチメントをさらに悪化させるものだ。8月から9月にかけて、CFO(最高財務責任者)や最高会計責任者を含む複数のインサイダーが、事前に設定された10b5-1取引計画に基づき自社株を売却したことが投資家の注目を集めている。
Adまた、最近ではローゼンブラットが「中立」でカバレッジを開始したほか、サスケハナによる目標株価の引き下げもあり、アナリストのコンセンサスは「ホールド」寄りに傾いている。当日はS&P 500をはじめとする主要株価指数も軟調に推移しており、市場全体の地合いも支援材料とはならなかった。
激化する競争環境
リフトを取り巻く競争環境も厳しさを増している。スコシアバンクが指摘するように、以下の要因が圧力となっている。
- Waymo(ウェイモ)によるロボタクシーサービスの都市展開
- テスラの「サイバーキャブ」サービスの開始
- 規模で優位に立つウーバーとの差の拡大
新たなアナリストによる厳しい評価、インサイダーによる株式売却、激化する競争といった複数の要因が重なり、52週高値の25.54ドルからすでに大きく下落している同社株の重しとなっている。