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ルーシッド株が続伸、CEOが破産報道を直接否定し安心感広がる

Summary
高級EVメーカーのルーシッド・グループの株価が10%超の続伸。シルヴィオ・ナポリCEOが破産や非公開化の憶測を自ら否定したことが投資家の安心感を誘い、空売りの買戻しも後押しした。
高級電気自動車(EV)メーカー、ルーシッド・グループ(NASDAQ: LCID)の株価は16日午前の取引で10.3%急騰し、前日から続く力強い反発を拡大した。シルヴィオ・ナポリ最高経営責任者(CEO)が、同社が破産や非公開化を検討しているとの報道を自ら公式に否定したことが、投資家の安心感につながっている。
CEOによる異例の声明
ナポリCEOは、企業トップとしては異例の対応として、自身のLinkedInアカウントへの投稿を通じて憶測の鎮静化を図った。同氏は、一連の報道が「事実にあまりにも反するため、直接的な回答が必要だ」と述べ、取締役会が破産や非公開化といった選択肢を検討した事実はないと明言した。
さらに同氏は、ルーシッドが「来年以降も事業資金を十分に賄える」だけの潤沢な流動性を維持していると強調。この直接的なメッセージが、市場に広まっていた存続への懸念を払拭する主な要因となった。
買い戻しを誘った背景
CEOによる声明に先立ち、同社は米証券取引委員会(SEC)へ8-K届出書を提出。再建アドバイザーのアリックスパートナーズとの契約は、破産や上場廃止の検討ではなく、あくまで事業運営の改善が目的であると明確にした。これは、7月14日に株価を一時57%も急落させ、ナスダックで複数回の取引停止措置を招いた報道内容を直接的に否定するものだ。
Adこの急落過程で積み上がった空売り残高も、今回の株価反発を増幅させた一因とみられる。CEOの否定発言を受けて、同社株を空売りしていた投資家が損失確定や利益確定のためにポジションを買い戻す動き(ショートスクイーズ)が加速した模様だ。S&P 500がほぼ横ばいであったことからも、この日のルーシッド株の動きが個別材料主導であったことがうかがえる。
今後の焦点とアナリストの見方
市場の次の注目点は、8月4日に予定されている第2四半期決算発表だ。投資家は、更新された流動性の状況や、生産見通しに関する新たなガイダンスが示されるかを注視している。
アナリストの見方は分かれており、モルガン・スタンレーは継続的な資金調達への懸念から「アンダーウェイト」の評価と目標株価5.00ドルを維持。一方、カンター・フィッツジェラルドは同社の流動性を評価するレポートを発表し、買い方の支援材料となった。目先の破産懸念は後退したものの、深刻な営業損失や競争の激しいEV市場といった構造的な課題は依然として残っている。