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リチウム・アメリカズ株が急伸、JPモルガンが「オーバーウエート」に格上げ

米国リチウム生産のリチウム・アメリカズ社の株価が、9日の時間外取引で3.3%急伸した。大手投資銀行JPモルガンが、同社の投資判断を「中立」から「オーバーウエート」へ引き上げ、目標株価を前日終値から約100%の上昇余地があるとする6.00ドルに設定したことが好感された。
JPモルガン、強気の投資判断
JPモルガンは、社内の商品市況見通しの更新に伴い、リチウム価格の想定を引き上げた。これにより、2029年以降の同社の純資産価値(NAV)予測が大幅に上方修正されたことが、今回の投資判断引き上げの背景にあると説明している。
設定された目標株価6.00ドルは、カナダドル換算で8.00ドルに相当する。この格上げは、同社の将来性に対するウォール街の強い信任を示すものと受け止められている。
リチウム市場の見通しとサッチャー・パスの価値
JPモルガンは強気見通しの根拠として、リチウム市場のファンダメンタルズを指摘している。同行によると、炭酸リチウム換算価格は2月中旬以降、1キログラムあたり20ドルを上回って推移しており、現在は22.30ドルとなっている。
Adまた、2020年代末までリチウムの供給不足が続くと予測。欧米の新規開発(グリーンフィールド)プロジェクトが停滞する中、リチウム・アメリカズがネバダ州で進める旗艦プロジェクト「サッチャー・パス」が、米国内の戦略的に価値ある供給源として重要性を増すと分析している。同プロジェクトの進捗は以下の通り。
- 詳細設計:95%以上完了
- 資材調達:80%以上完了
市場への影響
この日の米国株式市場では、S&P 500などが時間外取引で下落しており、リチウム・アメリカズ株の上昇はマクロ経済の追い風ではなく、個別要因によってもたらされたことが鮮明となった。同社株は今回の急伸前、過去6ヶ月間で約35%下落し、52週安値近辺で取引されるなど軟調な展開が続いていた。
大手証券会社による投資判断の引き上げ、リチウム価格に対する建設的な見通し、そして主要プロジェクトの着実な進捗が組み合わさり、投資家の関心を再び集める結果となった。