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バイオマリン株、2027年4月限100ドルを狙う大規模な強気オプション取引を観測

米バイオ医薬品大手バイオマリン・ファーマシューティカル(NASDAQ: BMRN)のオプション市場で、異例とも言える大規模な強気の仕掛けが観測された。2027年4月16日を満期とするブル・コール・スプレッド取引で、株価が100ドルに達することに賭ける内容となっている。
取引の詳細
この取引は、権利行使価格90ドルのコールオプションを1,000枚購入し、同時に権利行使価格100ドルのコールオプションを1,000枚売却する「ブル・コール・スプレッド」と呼ばれる戦略だ。Investing.comの分析によると、この取引が行われた際の株価は約65.56ドルであり、両方の権利行使価格でそれ以前の未決済建玉(Open Interest)はゼロだったことから、これは全く新しいポジションであることがわかる。
この戦略は、株価が100ドルを超えた場合の利益を放棄する代わりに、オプションの購入コストを抑える効果がある。トレーダーは、約7ヶ月後の満期までに株価が90ドルを超え、100ドル以上で最大利益に達するという、37%から52%の大幅な上昇を想定していることを示唆している。
市場データが示す強気シグナル
この取引の強気な性質は、他の市場データによっても裏付けられている。当日のコール・プット・レシオ(コールオプションとプットオプションの取引量比率)は182対1と、プット(下落に備える)の取引がほとんどない、極端にコールに偏った状況だった。
Adさらに注目すべきは、オプションのプレミアム(価格)に織り込まれるボラティリティの動向だ。特に、コール・スキュー(権利行使価格の異なるコールとプットのインプライド・ボラティリティの差)が+10.68パーセントポイントも急上昇した。これは、市場参加者が株価下落に対するヘッジよりも、株価上昇による利益獲得への需要をはるかに強く持っていることを示す、非常に珍しいシグナルである。
背景と今後の注目点
この強気な見方の背景には、同社の好調なファンダメンタルズがある。バイオマリンは2026年第2四半期決算で市場予想を上回り、通期見通しを上方修正した。また、Amicus社の買収や、軟骨無形成症治療薬「Voxzogo」の新市場への投入準備なども好材料視されている。
アナリストの見方は分かれており、Freedom Brokerは目標株価を110ドルと強気な設定をする一方、ゴールドマン・サックスは競合の脅威を理由に目標株価を69ドル(中立)としている。市場参加者は、2027年4月の満期までに発表される可能性のあるBMN 333の臨床試験データや、M&Aの動きといった潜在的なカタリスト(株価材料)を注視していると考えられる。